FTSE100をCFDで運用していると、
必ず直面するのが急落と含み損です
少ない資金で大きな利益を狙える一方、
急落時には損失も大きく膨らみます
私は2019年10月から約7年間、
FTSE100 CFDを運用してきました
毎月2ロットの買い増しを基本として、
累計利益は約638万円になっています
しかし、ここまで順調だったわけではなく、
ロスカット寸前まで追い込まれました
急落時には60万円を緊急入金し、
別の局面でも40万円を入金しました
2回の追加入金を合計すると、
投入した金額は100万円になります
現在もレバレッジ約10倍で運用し、
ポジションの調整を続けています
CFDで大切なのは短期間で勝つことより、
急落時にも退場しないことです
そして相場が回復するまで生き残り、
最終的に利益を残すことです
この記事は次のような方を対象にしています
- FTSE100 CFDを始めたい方
- 含み損やロスカットが不安な方
- レバレッジ10倍の危険性を知りたい方
- 追加入金の実例を確認したい方
- CFDのリスク管理方法を知りたい方
この記事を読むと次のことが分かります
- CFDでドローダウンが大きくなる理由
- 最大DDだけでは分からない危険性
- 60万円と40万円を追加入金した理由
- ロスカットを避けるための考え方
- レバレッジ約10倍で行うリスク管理
- CFDで退場しないために決めること
実際の利益や損失の推移については、
こちらの記事ですべて公開しています
参考記事:FTSE100をCFDで5年積立した結果|利益・損失を全公開
CFDの仕組みから確認したい方は、
こちらの記事も参考にしてください
参考記事:CFDとは?初心者向け完全ガイド|仕組み・メリット・デメリット・始め方まで解説

FTSE100 CFDを約7年間運用した結果
私は2019年10月から約7年間、
GMOクリック証券で運用しています
基本的な運用方法は毎月2ロットを、
一定のタイミングで買い増す方法です
これまでの主な運用結果をまとめると、
次のような内容になります
| 項目 | 私の実績 |
|---|---|
| 運用開始 | 2019年10月 |
| 運用期間 | 約7年間 |
| 基本の購入量 | 毎月2ロット |
| 累計利益 | 約638万円 |
| 集計上の最大DD | 約22万8,000円 |
| 急落時の追加入金 | 60万円と40万円 |
| 追加入金の合計 | 100万円 |
| 現在のレバレッジ | 約10倍 |
累計利益だけを見ればFTSE100 CFDは、
非常に大きな成果を残しています
ただし、この約638万円の利益は、
何の危険もなく得たものではありません
相場の急落によって証拠金が減少し、
追加入金が必要になった局面もあります
追加できる資金を用意できなければ、
ロスカットされる可能性がありました
CFDの運用成績を確認するときには、
最終的な利益だけでは判断できません
途中でどれほどの含み損が発生し、
どれほどの資金が必要だったのかも重要です
毎月2ロットをどのように買い増し、
長期間続けてきたのかはこちらです
関連記事:FTSE100 CFDを積立投資する方法|毎月2ロットで5年続けたやり方

CFDのドローダウンとは
ドローダウンとは資産の最高額から、
どれだけ減少したかを示す指標です
例えば、資産が200万円まで増えたあと、
140万円まで減少した場合を考えます
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 過去の最高資産 | 200万円 |
| 下落後の資産 | 140万円 |
| 減少額 | 60万円 |
| ドローダウン率 | 30% |
この場合のドローダウンは60万円、
割合で表すと30%になります
現物株や投資信託を保有していても、
ドローダウンは発生します
しかし、CFDにはレバレッジがあるため、
口座資産の増減が大きくなります
株価指数CFDでは取引金額の一部を、
証拠金として用意して取引できます
GMOクリック証券の株価指数CFDでは、
最低証拠金は建玉金額の10%です
最大で約10倍のレバレッジを、
利用できる仕組みになっています
FTSE100が10%下落した場合でも、
証拠金に対する損失率は大きくなります
現物投資とCFDでは下落時の影響が違う
同じFTSE100の値動きを対象にしても、
現物投資とCFDでは影響が異なります
| 比較項目 | 現物投資 | CFD |
|---|---|---|
| レバレッジ | 原則なし | 利用できる |
| 下落時の損失 | 投資額に応じる | 大きく増幅される |
| ロスカット | 原則なし | あり |
| 追加入金 | 通常は不要 | 必要になる場合あり |
| 長期保有 | 下落後も保有可能 | 証拠金管理が必要 |
投資信託であれば大きく下落しても、
そのまま保有を続けることができます
一方でCFDは相場の回復を待つ前に、
ロスカットされる可能性があります
ここが現物投資とCFDにおける、
リスクの大きな違いです

私の最大ドローダウンは約22万8,000円
これまでの運用記録から集計した、
最大ドローダウンは約22万8,000円です
ただし、これは月末時点などの
一定間隔の記録をもとにした数字です
月の途中で含み損が大きく膨らんでも、
月末までに回復すれば記録に残りません
実際に私は急落時のロスカットを避けるため、
60万円と40万円を追加入金しました
最大ドローダウンと追加入金額は、
それぞれ意味の異なる数字です
それでも両方を確認することで、
月末データだけでは分からない
CFDの危険性が見えてきます
最大ドローダウンを見るときの注意点
- 集計する間隔によって数字が変わる
- 月末までに回復した下落は残らない
- 追加入金によって口座資産が増える
- 含み損と確定損では意味が異なる
- 証拠金の危険度は別に確認する
月末データだけでは本当のリスクが見えない
例えば、月の途中に相場が急落しても、
月末までに回復することがあります
月末の口座資産だけを確認した場合は、
途中の大きな含み損が分かりません
しかし、CFDのロスカット判定は、
月末まで待ってくれるわけではありません
相場が急落して証拠金が不足すれば、
月の途中でもロスカットされます
このため、CFDのリスクを判断するには、
複数の数字を確認する必要があります
- 最大ドローダウン
- 急落時の最大含み損
- 証拠金維持率
- ロスカットレート
- 追加入金額
- 保有ポジション数
S&P500 CFDとNISAを比較した記事でも、
暴落時の証拠金維持率を確認しています
参考記事:S&P500をCFDで積立したら?NISAと8年間比較|927万円がいくらになった?

急落時に60万円と40万円を追加入金した実体験
私は約7年間の運用を続けるなかで、
追加入金が必要な局面を
2度経験しました
1度目は2020年のコロナショック、
2度目は2022年のロシアによる
ウクライナ侵攻時です
1回目に追加入金した金額は60万円、
2回目の急落局面では40万円でした
2回の追加入金額を合計すると、
投入した資金は100万円になります
FTSE100が急落すると保有している、
すべての買いポジションが下落します
複数のポジションを保有しているため、
含み損も一気に拡大していきました
ロスカットレートが現在値に近づき、
このままでは危険だと判断しました
そこでアプリで証拠金を確認しながら、
ロスカット回避のために入金しました
正直に言えば、かなり焦った場面で、
冷静でいられたとは言い切れません
そのまま何もせずに下落が続けば、
強制決済される可能性がありました
一方で60万円を追加したあとにも、
さらに相場が下落する可能性があります
追加入金すれば必ず助かるわけではなく、
追加資金まで失う危険性もあります
結果的にはロスカットを回避でき、
その後も運用を続けられました
しかし、最終的に相場が回復したから、
追加入金が正しかったとは限りません
追加入金できなければ退場していた可能性もある
もし当時、自由に使える資金がなければ、
ポジションを減らす必要がありました
それもできずに下落が続いていれば、
ロスカットされた可能性があります
追加入金できたことは運用継続の、
大きな理由の一つになっています
その一方で、追加入金を前提として、
限界まで保有するのは危険です
入金できる資金には限界があり、
相場がどこまで下落するか分かりません
追加入金の経験から学んだこと
- 余力のないレバレッジは危険
- 急落してから資金を探すのは遅い
- 追加入金できる上限を決めておく
- ポジションを減らす方法も考える
- 相場が必ず回復するとは限らない
60万円と40万円を追加入金したときの、
具体的な調整方法はこちらで解説しています
参考記事:レバレッジ10倍は危険?FTSE100 CFDの安全な調整方法を具体的に解説

CFDのロスカットとは
ロスカットとは損失が一定水準に達したら、
証券会社が強制的に決済する仕組みです
投資家の損失がさらに拡大することを、
防ぐ目的でロスカットが行われます
ただし、ロスカットがあるからといって、
証拠金以上の損失が発生しないとは限りません
相場が短時間で大きく変動した場合は、
設定レートから離れて約定することがあります
GMOクリック証券も相場変動によって、
ロスカットレートから乖離する場合があると
案内しています
その結果として損失額が証拠金を、
上回る可能性もあると説明しています
GMOクリック証券はポジションごとに管理する
私が利用しているGMOクリック証券では、
ポジションごとにロスカット管理されます
任意証拠金をポジションに追加すれば、
ロスカットレートを下げられます
同じFTSE100を保有していても、
購入価格や任意証拠金は異なります
そのため、それぞれのポジションで、
ロスカットレートも異なります
口座全体の資産額だけを見るのではなく、
個別のポジション確認も必要です
ロスカットされると相場回復を待てない
FTSE100が一時的に急落しても、
その後に回復する可能性はあります
しかし、回復前にロスカットされれば、
その時点で損失が確定します
その後にFTSE100が回復しても、
決済されたポジションは元に戻りません
CFDでは投資対象の将来性だけでなく、
回復まで保有できるかが重要です
CFDそのものの危険性については、
こちらの記事でも解説しています
関連記事:「CFDはやめとけ」と言われる理由は?約7年運用した私の結論

FTSE100 CFDでロスカットを避ける5つの方法
私が追加入金を経験してから、
重視しているリスク管理は5つです
1 想定する最大下落率を決める
最初にFTSE100が何%下落するまで、
耐えられるのかを確認します
10%程度の下落だけを考えるのではなく、
30%や40%の下落も想定します
想定下落率ごとに確認する項目は、
単なる含み損だけではありません
- 想定される含み損
- 必要になる証拠金
- 証拠金維持率
- ロスカットレート
- 追加できる資金
- 生活資金への影響
想定下落率を決めずに買い増すと、
保有量が増えてから危険性に気づきます
2 ロスカットレートを定期的に確認する
FTSE100が上昇しているときには、
どうしても含み益に目が向きます
しかし、確認する必要があるのは、
現在の利益だけではありません
現在値とロスカットレートとの間に、
どれくらい余裕があるかを確認します
購入価格が高いポジションほど、
ロスカットレートが高い場合があります
FTSE100が同じように下落しても、
危険になるタイミングは異なります
3 追加入金できる上限を決める
追加入金でロスカットを避ける場合は、
入金できる上限を決めておきます
相場が下落するたびに追加していると、
生活資金まで使う可能性があります
私は実際に60万円と40万円を、
別々の急落局面で追加入金しました
この経験があるからこそ、追加入金は、
無制限に続けるものではないと考えています
追加入金前に確認すること
- 生活防衛資金を使わないか
- 入金後の追加下落に耐えられるか
- ポジション削減の方がよくないか
- 事前に決めた上限を超えていないか
- 相場回復を決めつけていないか
4 危険なポジションから減らす
CFDのリスクを下げる方法は、
追加入金だけではありません
ポジションの一部を決済することで、
保有量と必要証拠金を減らせます
私は現金が必要になったこともあり、
ロスカットレートが高いものから、
全体の約3割を段階的に売却しました
すべてを一度に決済するのではなく、
危険度の高いものから減らした形です
売却完了後の試算では、
売却前より下落への耐性が高まり、
現在値から約30%下落しても
耐えられる見込みです
ただし、FTSE100の価格や為替、
任意証拠金によって結果は変わります
約30%という数字は将来の安全を、
保証するものではありません
5 買い増しを止める判断も持つ
私は毎月2ロットの買い増しを基本に、
FTSE100 CFDを運用してきました
しかし、毎月買うと決めていても、
必ず買い続ける必要はありません
保有量が増えすぎた場合や、
ロスカットの危険が高まった場合は、
新規購入を止めることも必要です
投資信託の積立では継続することが、
長期運用のポイントになります
しかし、CFDでは積立を継続するより、
証拠金管理を優先すべき局面があります
私自身、2024年10月まで積立を続けて
2026年9月現在でも保有し続けていますが、
積立自体は2024年10月で一旦止めました

現在もレバレッジ約10倍で運用している理由
私は現在もレバレッジ約10倍で、
FTSE100 CFDを運用しています
ここでいうレバレッジ約10倍とは、
保有ポジションの取引金額を
証拠金額で割ったおおよその倍率です
約10倍は決して安全性の高い、
レバレッジではありません
FTSE100がわずかに変動しただけでも、
証拠金に対する損益が大きくなります
それでも運用を続けている理由は、
資産形成の中心にしていないためです
新NISAやウェルスナビなどの運用とは、
投資目的と役割を分けています
FTSE100 CFDについては、
ハイリスクな投資枠と考えています
また、レバレッジが約10倍であっても、
途中でリスクを調整することはできます
- 新規購入を一時的に止める
- ポジションを一部売却する
- 任意証拠金を追加する
- ロスカットレートを下げる
- CFD以外の資産を確保する
これらの対応によって口座全体の、
ロスカットリスクを下げられます
ただし、レバレッジ約10倍の運用を、
初心者にすすめるものではありません
少額から始めて下落時の損失額を、
確認しながら運用する必要があります
安全と考えられるレバレッジは、
資金量や保有期間でも変わります
約7年間運用して考えたレバレッジの、
目安はこちらの記事で解説しています
参考記事:FTSE100 CFDのレバレッジは何倍が安全?5年運用した結論

急落時は追加入金と一部売却のどちらを選ぶか
証拠金が不足しそうになったときは、
追加入金だけが選択肢ではありません
一部を売却して保有量を減らせば、
必要証拠金と将来の損失を減らせます
| 比較項目 | 追加入金 | 一部売却 |
|---|---|---|
| ポジション数 | 維持できる | 減少する |
| 追加資金 | 必要 | 原則不要 |
| 回復時の利益 | 維持しやすい | 小さくなる |
| 追加下落時 | 損失が続く | 損失を抑えやすい |
| 主な注意点 | 資金投入が続く | 損失が確定する |
相場が回復すると判断する場合には、
追加入金して保有を続ける方法があります
一方で資金余力が少ない場合には、
一部売却の方が合理的なこともあります
どちらの選択が正しかったのかは、
その後の相場によって変わります
だからこそ、相場が急落してから、
感情だけで決めるべきではありません
どの条件で追加入金や売却をするか、
事前に決めておくことが重要です

CFDで退場しないために私が決めていること
私は約7年間の運用を続けるなかで、
含み損や追加入金を経験しました
その経験から次のようなルールを、
普段の運用で意識しています
私が意識しているリスク管理ルール
- 生活資金とCFD資金を分ける
- 30%以上の下落も想定する
- ロスカットレートを確認する
- 追加入金できる上限を決める
- 危険なポジションから減らす
- 買い増しを止める判断も持つ
- 累計利益だけで安全と判断しない
CFDでは大きな利益を得られる、
可能性があることは事実です
私自身も約7年間の運用によって、
累計約638万円の利益を得ています
しかし、その運用の裏側では、
合計100万円の追加入金を行いました
最終的な利益だけを見ていると、
途中にあった危険な局面は分かりません
CFDで重要なのは相場を当てることより、
予想が外れても退場しないことです
FTSE100以外の株価指数CFDとの、
違いはこちらで比較しています
参考記事:CFD初心者におすすめの指数は?S&P500など主要5指数を比較

FTSE100 CFDのリスク管理に関するよくある質問
レバレッジ10倍は危険ですか
レバレッジ10倍は小さな値動きでも、
証拠金に対する損益が大きくなります
十分な余裕資金を用意しないまま、
保有量を増やすと危険性が高まります
レバレッジの数字だけではなく、
ロスカットレートも確認してください
追加入金すれば必ずロスカットを避けられますか
追加入金してもロスカットを必ず、
回避できるわけではありません
入金したあとも相場が下落すれば、
再び証拠金が不足する可能性があります
相場が短時間で急落した場合には、
入金や決済が間に合わないこともあります
FTSE100なら30%以上下落しませんか
FTSE100でも30%を超える下落が、
将来発生する可能性はあります
過去の最大下落率だけを根拠として、
今後の下落幅を決めることはできません
30%の下落に耐えられる状態でも、
絶対に安全という意味ではありません
FTSE100の構成銘柄や指数情報は、
ロンドン証券取引所で確認できます
出典:London Stock Exchange|FTSE100
含み損が増えたら買い増しするべきですか
価格が下落したときに買い増せば、
平均購入価格を下げられる場合があります
しかし、CFDでポジションを増やすと、
必要証拠金と将来の損失額も増えます
買い増す前にロスカットレートと、
追加下落時の損失額を確認してください
CFD初心者はどこで口座を選べばよいですか
証券会社によってロスカットの仕組みや、
証拠金を管理する方法は異なります
取扱銘柄や手数料だけを比較せずに、
任意証拠金の仕組みも確認します
FTSE100 CFDの口座選びについては、
こちらの記事で解説しています
参考記事:FTSE100はどこで買う?初心者向け証券口座の選び方とおすすめ紹介

まとめ|CFDは利益より先に退場しない設計を作る
私は2019年10月から約7年間、
FTSE100 CFDを運用してきました
毎月2ロットの購入を基本として、
累計利益は約638万円になっています
一方で急落時には60万円と40万円、
合計100万円を追加入金しました
集計上の最大ドローダウンだけでは、
この追加入金の重さは分かりません
CFDでは最終的にいくら増えたかと、
同じくらい途中のリスクが重要です
この記事のまとめ
- CFDではレバレッジで損失も拡大する
- 最大DDは集計方法によって変わる
- 月末データだけでは危険性が見えない
- 私は合計100万円の追加入金を経験した
- 追加入金できる上限を決めておく
- 危険なポジションの売却も選択肢
- レバレッジは状況に応じて調整する
- 30%下落に耐えても安全とは限らない
- 利益より先に退場しない設計を作る
リスク管理を行ってもCFDそのものが、
低リスクの商品になるわけではありません
しかし想定する下落率や入金上限を、
事前に決めておくことはできます
ロスカットレートを定期的に確認すれば、
突然の急落で退場する危険を減らせます
具体的なレバレッジの調整方法は、
こちらの記事で詳しく解説しています
関連記事:レバレッジ10倍は危険?FTSE100 CFDの安全な調整方法を具体的に解説

