旧つみたてNISA240万円が727万円に|私が考える出口戦略と売却方法

旧つみたてNISAで240万円を積み立てた資産が727万円に成長した実績をもとに、出口戦略と売却方法を解説するアイキャッチ画像。一括売却とロール取り崩しの比較や、複利効果を活かした資産の取り崩し方をテーマに、コインの入った瓶から芽が伸びるイラストで資産成長を表現している。 ノウハウ

積立投資は「売却タイミング」まで含めて完成する

NISAなどの積立投資というと、
「何を買うか」「いくら積み立てるか」
「どれくらい増えるのか」
だけに意識が向きがちです

しかし、「どう売るか(出口戦略)」
も非常に重要です

同じ資産でも、売り方によって
受け取れる金額も、安定性も
大きく変わるからです

将来どのくらい使えるのかをイメージできると
長い積立投資の道のりも楽しくなります

今回、自分が実際に旧つみたてNISAを
満額×フル期間やってできた資産が

  • 売却時にはいくらになっていて
  • 売却金額がいくら手元に入ってくるのか

をシミュレーションしてみました

積立投資でどれくらい資産が増えるのかを
知りたい方は、以下の記事が参考になります
参考記事:新NISAは月1万円でも意味ある?20年後のリアルな結果と結論

この記事がおすすめな人

こんな人におすすめです

□ 旧つみたてNISAで積立投資した人
□ 新NISAで積立投資している人
□ 将来の売却方法を考え始めた人
□ 一括売却と分割売却で迷っている人
□ 複利効果を最後まで活かしたい人
□ 老後資金の取り崩し方を知りたい人

この記事を読むと、

□ 私の実際の運用実績
□ 売却シミュレーション
□ 私が選ぶ出口戦略

が分かります

積立投資は資産を増やすだけでなく、出口戦略まで考えて完成することを説明した図解イラスト。積立開始から資産形成、資産成長、出口戦略、老後資金活用までの流れを5つのステップで表現し、積立投資で築いた資産を老後生活に活用する重要性を分かりやすく解説している。

特に、資産が増えてきたなら、
「出口戦略」についても考え始めましょう

実体験|つみたてNISA6年の運用実績

まずは、旧つみたてNISAでの
私の投資実績をシェアします。

積立投資内容

  • 投資対象:先進国株式インデックス
  • 積立期間:2018年〜2023年(6年間)
  • 積立額:年40万円 ← 月3.33万円+微調整
  • 総投資額:240万円

投資額・投資期間のいずれも
非課税枠の上限まで使い切り、
目いっぱい投資しました

実際の運用実績については、
旧つみたてNISAを6年間やり切った結果|選び続けた銘柄と運用実績
で詳しく公開しています

積立を長く続けることの意味については、
新NISAの月5万円投資で老後はいくら?20年・30年・40年シミュレーション
で詳しく説明しています

2023年12月末時点の運用実績

  • 評価額:403万円
  • 利益:約163万円
  • 年平均利回り:約16.6%

複利の効果が働き、
わずか6年で大きく資産が増えました

複利の威力については、
新NISAの月5万円投資で老後はいくら?20年・30年・40年シミュレーション
で詳しく解説しています

参考:金融庁|2023年までのNISAについて

旧つみたてNISA240万円が727万円になった現在地

私は2018年から2023年まで、
旧つみたてNISAを満額利用しました

その結果、2026年6月現在では

投資元本240万円

評価額727万円

まで増えています

資産額だけ見ると十分大きな金額ですが、
ここで初めて考え始めたのが
「どう売るか」です

投資は増やすだけでは終わりません

出口戦略まで含めて考えてこそ、
本当の資産形成だと思っています

旧つみたてNISAで2018年から2023年まで満額積立した結果、投資元本240万円が727万円に成長した実績を示した図解イラスト。利益487万円、資産倍率約3.0倍となり、資産形成後は出口戦略を考える段階に入ったことを分かりやすく表現している。

2024年以降の運用方針と結果(2026年時点)

2023年12月に積立終了後も
売却せず、そのまま保有し続けて
利益を増やし続けています。

  • 2023年12月時点:403万円
  • 2026年4月時点:675万円
  • 利益:+272万円
  • 年平均利回り:約29%

旧つみたてNISAで先進国株式インデックスの
投資成績が驚くほど優秀だったので、
新NISAの積立投資枠でも引き続き、
満額月10万円を積立し続けています
参考記事:新NISA積立投資枠は2年でいくら増えた?260万円投資の運用実績を公開

長期保有の重要性は、
投資はやめたほうがいい?結論→こういう人はやるべきではない
でも触れています

なぜ売却タイミングは難しいのか

多くの人は、

  • 高くなったら売ろう
  • 暴落前に売ろう

と思いがちです

しかし実際には、
相場の天井を当てることは不可能です

たまたま高値で売れたとしても、
その後さらに上昇する可能性があります

逆に、暴落を警戒して売ったら、
翌月には最高値更新という
ケースも珍しくありません

だから私は、
売却タイミングを予想するより
「売却ルールを決める方が重要」
だという結論に至りました

暴落への考え方は
新NISAで暴落したらどうする?売るべきか続けるべきかを経験ベースで解説
の記事でも詳しく解説しています

シミュレーションの前提確認

一括売却

上の前提で運用した場合、
2037年時点の資産総額は以下になります。

・年利5% → 1,195万円
・年利10% → 2,059万円
・年利15% → 3,463万円
・年利20% → 5,698万円
・年利29% → 1億3,280万円
※675万円 × (1+年利)の11.7乗で計算

上記資産額を、2037年12月に一括で売却します

ロール取り崩し/非課税枠最大限20年運用

旧つみたてNISAの非課税枠の保有期限は、
新NISAが無期限なのに対して20年です。

2018年から投資を開始しているので、

①2018年投資分を2037年12月に売却
②2019年投資分を2038年12月に売却
③2020年投資分を2039年12月に売却
④2021年投資分を2040年12月に売却
⑤2022年投資分を2041年12月に売却
⑥2023年投資分を2042年12月に売却

といった具合に、
非課税枠上限まで目いっぱい運用し終えてから
順次売却するので、運用期間は以下になります

  • 初期資産総額:675万円(2026年4月現在)
  • 26年4月以降の運用期間:11.7~16.7年
    ①26年4月~37年12月
    ②26年4月~38年12月
    ③26年4月~39年12月
    ④26年4月~40年12月
    ⑤26年4月~41年12月
    ⑥26年4月~42年12月
  • 追加投資なし(ガチホのみ)

私が考える出口戦略の選択肢

出口戦略には大きく3種類あります

① 一括売却
まとまった資金を一度に受け取る

② 定額取り崩し
毎年同じ金額を売却する

③ ロール取り崩し
保有期限いっぱいまで運用しながら
順次売却する

出口戦略の選択肢を比較した図解イラスト。一括売却、定額売却、ロール取り崩しの3つの方法について、それぞれのメリットとデメリットを一覧表で整理している。一括売却はすぐ現金化できる一方で複利効果が終了し、定額売却は計画を立てやすい反面、相場次第で資産が早く減る可能性がある。ロール取り崩しは複利効果を継続できるが、資産を受け取るまでに時間がかかることを分かりやすく比較している。

出口戦略にはさまざまな考え方がありますが、
次章以降では私が有力だと考えている
「ロール取り崩し」を、「一括売却」と
比較しながら検証していきます

「定額取り崩し」や「4%ルール」を含めた
出口戦略全体の比較シミュレーションに
ついては、こちらの記事をご覧ください
新NISAの出口戦略はいつから?売却タイミングと取り崩し方をシミュレーションで解説

私はなぜロール取り崩しを選ぶのか

複利の効果を最大限働かせるなら
一括で売却してしまうより、
上で示したように6年に分けて売却する
「ロール取り崩し」の方が有効です

理由は次章で説明します

積立の途中で暴落が起きた場合の考え方は
新NISAで暴落したらどうする?売るべきか続けるべきかを経験ベースで解説
が参考になりますが、

非課税枠期限の上限まで保有し終えて、
いざ売却しようとしたタイミングで
暴落が起きてしまった場合には、

  • 一括売却してしまう
  • 完全に値が回復するまで待つ
  • 半分を売却。残り半分は翌年以降
    値が回復するまで待って売却

などの判断が必要になります

ロール取り崩しの本質(有効性)

「ロール取り崩し」は
単なる分割売却ではありません

  • 売っていない資産は運用継続
  • 「複利」の効果で後半ほど大きく増える

といった特長があります

つまり、毎年コツコツ行った投資を
運用年数最大限(20年)、最後まで資産を増やす
戦略です

ロール取り崩し額はどう計算したのか

今回のシミュレーションでは、
「売却していない残資産は
 そのまま運用継続する」
という前提で計算しています

例えば年利5%、
2037年の資産総額1,195万円の場合です

1年目

1,195万円 ÷ 6=199万円売却

残資産
1,195-199=996万円

翌年

996万円 × 1.05=1,046万円

2年目

1,046万円 ÷ 5=209万円売却

以降も同様

つまり、

売却していない資産は
翌年以降も増え続けるため、
後半ほど受取額が大きくなります

ロール取り崩しの仕組みを解説した図解イラスト。1年目の資産1,195万円から199万円を売却し、残った996万円を年利5%で運用して1,046万円に成長させる流れを示している。その後も一部を売却しながら残資産を運用し続けることで、複利効果を活かしながら資産を取り崩していく方法を分かりやすく説明している。

一括売却との計算方法の違い

一括売却とロール取り崩しの違いは
非常にシンプルです

一括売却とロール取り崩しの違いを比較した図解イラスト。売却回数、売却後の運用継続、複利効果、受取総額の4項目について比較している。一括売却は1回で現金化できる一方、売却後は運用が終了し複利効果も止まる。ロール取り崩しは6回に分けて売却しながら運用を継続するため、複利効果を活かして受取総額が大きくなる可能性があることを示している。

一括売却は、
その時点の資産を全て現金化します

一方でロール取り崩しは、
売却していない資産が増え続けるため、

後半になるほど
受取額が大きくなるのが特徴です

受取総額の比較結果

実際に計算した結果を
一覧表にまとめると以下の通りです

【比較表】

年利一括売却ロール取り崩し差額
5%1,195万円1,354万円+159万円
10%2,059万円2,645万円+586万円
15%3,463万円5,054万円+1,591万円
20%5,698万円9,434万円+3,736万円
29%13,280万円27,517万円+14,237万円

差額だけで比較するとどうなるか

差額だけを見ると、
複利の威力がより分かりやすくなります

ロール取り崩しで増えた受取額

ロール取り崩しによって増えた受取額を示した棒グラフ。一括売却との差額を年利5%、10%、15%、20%、29%で比較しており、利回りが高くなるほど受取額の差が大きくなることを表している。年利5%では約159万円の差だが、年利29%では約1億4,237万円の差となり、複利効果を継続するロール取り崩しの優位性が分かる。

年利5%では約160万円の差ですが、

年利20%になると
約3,700万円もの差になります

資産が大きくなるほど、
複利を止めるタイミングの影響も
大きくなることが分かります

「一括売却」と「ロール取り崩し」受取額の比較(最重要)

■ 2037年12月時点の総資産額(再掲)

・年利5% → 1,195万円
・年利10% → 2,059万円
・年利15% → 3,463万円
・年利20% → 5,698万円
・年利29% → 1億3,280万円
※675 × (1+年利)の11.7乗で計算

■ 「一括売却」の前提(再確認)

  • 上記の総資産額を一括で売却

■ 「ロール取り崩し」の前提(詳細を再確認)

  • 6年/6回に分けて順次、売却
  • 残資産は翌年以降の売却時まで運用継続
  • ロール取り崩し額の計算方法(年利5%の場合)
    1年目:1,195÷6=199万円
    2年目:まず1年後の資産=(1195−199)×1.05= 1,046万円
    残り5年で分割すると、1,046÷5= 209万円
    3~6年目、他の年利についても同様に計算

■ 受取額(万円)の比較一覧表

年利一括
受取
総額
ロール
1年目

2年目

3年目

4年目

5年目

6年目
ロール
総額
5%1,1951992092192302422551,354
10%2,0593433774154565025522,645
15%3,4635776647638781,0101,1625,054
20%5,6989501,1401,3681,6421,9702,3649,434
29%13,2802,2132,8543,6814,7486,1237,89827,517

シミュレーション結果をグラフで比較

一括売却とロール取り崩しの
受取総額比較シミュレーション

年利一括売却ロール取り崩し差額
5%1,195万円1,354万円+159万円
10%2,059万円2,645万円+586万円
15%3,463万円5,054万円+1,591万円
20%5,698万円9,434万円+3,736万円
29%13,280万円27,517万円+14,237万円
一括売却とロール取り崩しの受取総額を比較した折れ線グラフ。年利5%、10%、15%、20%、29%のシミュレーション結果を示しており、両者とも利回りの上昇とともに受取総額が増加している。特にロール取り崩しは売却後も資産運用を継続するため、年利が高くなるほど一括売却との差が大きくなり、複利効果の恩恵が拡大していることが分かる。

ロール取り崩しは売却後も
残資産を運用し続けるため、
利回りが高いほど複利効果が大きく働き、
一括売却との差額も拡大する結果となりました

利回りが高くなるほど、
ロール取り崩しの優位性が大きくなります

複利を止めないことが、
資産最大化につながることが分かります

今回のシミュレーションでは、
年利29%の場合、一括売却と比べて
受取総額に約1億4,200万円の差が生じています

受領額の比較一覧表から分かること

  • 一括はその時点の最大値
  • ロールは取り崩しながら成長

今回のシミュレーションの結果では、
「ロール取り崩し」の受取総額は
「一括売却」を大きく上回る
点に注目です

<一括売却とロール取り崩しの受領総額の差>

年利5%で 約160万円
年利10%で 約590万円
年利15%で 約1,590万円
年利20%で 約3,700万円
年利29%で 約1億4,200万円

ロール2~6年目のたった5年の間に
これほど大きな差額を生むのに、
みすみす取り逃す手はありますか?

この違いを生む「複利」の効果は、
新NISAの月5万円投資で老後はいくら?20年・30年・40年シミュレーション
と合わせて読むと理解が深まります

また、相場が下がっているときに
感情的な判断で”一括売却”して
しまわないように注意も必要です

含み損による不安との向き合い方や
冷静に判断するための考え方は
こちらの記事で詳しく解説しています
含み損がつらい時の対処法|不安で眠れない人がやるべき6つの行動

20年の平均利回り15〜20%は現実的か?

私の旧つみたてNISAの実績として、
6年積み立て、2年以上ガチホ後の
単純平均利回りはそれぞれ、

  • 積立中:16.6%
  • ガチホ後:29%(2026年4月現在まで)

の実績があります

また、2026年6月現在までの実績では
ガチホ後は32%とさらに良化しています

実際の運用実績はこちらで公開しています
つみたてNISAを6年間続けた結果|240万円が727万円になった運用実績を公開

しかし、優良インデックスファンドでも
20年平均利回りは10%未満なので、
現実的な5%や10%もシミュレーションしました

参考:オルカン投資の利回りはどれくらい?S&P500とどっちがいいの? – ココザス株式会社

もし私が今日727万円を売却するなら

もし私が今日、
727万円を売却しなければならないなら、
全額一括売却は選びません

理由は、

  • まだ働いている
  • 生活費に困っていない
  • 投資期間を延ばせる

からです

私なら

①期限到来分だけ売却
②残りは運用継続
③暴落時は慌てて売らない

という方針を取ります

積立時と同じく、
売却時も時間分散を使います

最終結論

せっかく長期間、複利で資産を育ててきたのなら、
売却ステージでもその複利効果を止めずに
活かしながら取り崩すのが合理的です

例外(重要)

もし、まとまった資金が必要な状況なら
「一括売却」の判断になると思います

しかし、そうではなく、
相場の急上昇/急落によって「今が売り時だー!」
と判断するのはリスクが高いように思います

私は、6回に分けて売却すれば
積立時と同じようにリスクを分散できるので
「ロール取り崩し」を選択します

いずれにしても、
投資は自己責任なので、自分自身の判断です

出口戦略で失敗しないための3つの考え方

① 売却タイミングを予想しない
② 売却ルールを決める
③ 必要な分だけ取り崩す

投資で成功する人は、
買い方よりも売り方を重視しています

資産形成のゴールは、
お金を増やすことではなく
人生で使うことだからです

まとめ

この記事で明らかになったことをまとめます。

✓ 投資は資産形成までで終わりでなく、
  売却も重要
✓ 旧つみたてNISAの
  非課税枠の保有期限は20年
✓ 旧つみたてNISAの
  複利効果と非課税枠最大活用には
  一括売却よりロール取り崩しが有効
✓ 一括売却よりロール取り崩しの方が
  複利効果により売却資産総額が高くなる
  ※一定の年率で上昇の前提

最後に

投資は増やすだけでは意味がありません

「増やした資産を、複利の効果を最大限
 働かせながら取り崩していく」

そこまで含めて行った方が資産を最大化できます

※投資には必ずリスクもありますので、
 自己責任と余剰資金で行いましょう

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