- 積立投資は「売却タイミング」まで含めて完成する
- この記事がおすすめな人
- 実体験|つみたてNISA6年の運用実績
- 旧つみたてNISA240万円が727万円になった現在地
- 2024年以降の運用方針と結果(2026年時点)
- なぜ売却タイミングは難しいのか
- シミュレーションの前提確認
- 私が考える出口戦略の選択肢
- 私はなぜロール取り崩しを選ぶのか
- ロール取り崩しの本質(有効性)
- ロール取り崩し額はどう計算したのか
- 一括売却との計算方法の違い
- 受取総額の比較結果
- 「一括売却」と「ロール取り崩し」受取額の比較(最重要)
- シミュレーション結果をグラフで比較
- 受領額の比較一覧表から分かること
- 20年の平均利回り15〜20%は現実的か?
- もし私が今日727万円を売却するなら
- 最終結論
- 出口戦略で失敗しないための3つの考え方
- まとめ
- 最後に
積立投資は「売却タイミング」まで含めて完成する
NISAなどの積立投資というと、
「何を買うか」「いくら積み立てるか」
「どれくらい増えるのか」
だけに意識が向きがちです
しかし、「どう売るか(出口戦略)」
も非常に重要です
同じ資産でも、売り方によって
受け取れる金額も、安定性も
大きく変わるからです
将来どのくらい使えるのかをイメージできると
長い積立投資の道のりも楽しくなります
今回、自分が実際に旧つみたてNISAを
満額×フル期間やってできた資産が
- 売却時にはいくらになっていて
- 売却金額がいくら手元に入ってくるのか
をシミュレーションしてみました
積立投資でどれくらい資産が増えるのかを
知りたい方は、以下の記事が参考になります
参考記事:新NISAは月1万円でも意味ある?20年後のリアルな結果と結論
この記事がおすすめな人
こんな人におすすめです
□ 旧つみたてNISAで積立投資した人
□ 新NISAで積立投資している人
□ 将来の売却方法を考え始めた人
□ 一括売却と分割売却で迷っている人
□ 複利効果を最後まで活かしたい人
□ 老後資金の取り崩し方を知りたい人
この記事を読むと、
□ 私の実際の運用実績
□ 売却シミュレーション
□ 私が選ぶ出口戦略
が分かります

特に、資産が増えてきたなら、
「出口戦略」についても考え始めましょう
実体験|つみたてNISA6年の運用実績
まずは、旧つみたてNISAでの
私の投資実績をシェアします。
積立投資内容
- 投資対象:先進国株式インデックス
- 積立期間:2018年〜2023年(6年間)
- 積立額:年40万円 ← 月3.33万円+微調整
- 総投資額:240万円
投資額・投資期間のいずれも
非課税枠の上限まで使い切り、
目いっぱい投資しました
実際の運用実績については、
旧つみたてNISAを6年間やり切った結果|選び続けた銘柄と運用実績
で詳しく公開しています
積立を長く続けることの意味については、
新NISAの月5万円投資で老後はいくら?20年・30年・40年シミュレーション
で詳しく説明しています
2023年12月末時点の運用実績
- 評価額:403万円
- 利益:約163万円
- 年平均利回り:約16.6%
複利の効果が働き、
わずか6年で大きく資産が増えました
複利の威力については、
新NISAの月5万円投資で老後はいくら?20年・30年・40年シミュレーション
で詳しく解説しています
旧つみたてNISA240万円が727万円になった現在地
私は2018年から2023年まで、
旧つみたてNISAを満額利用しました
その結果、2026年6月現在では
投資元本240万円
↓
評価額727万円
まで増えています
資産額だけ見ると十分大きな金額ですが、
ここで初めて考え始めたのが
「どう売るか」です
投資は増やすだけでは終わりません
出口戦略まで含めて考えてこそ、
本当の資産形成だと思っています

2024年以降の運用方針と結果(2026年時点)
2023年12月に積立終了後も
売却せず、そのまま保有し続けて
利益を増やし続けています。
- 2023年12月時点:403万円
- 2026年4月時点:675万円
- 利益:+272万円
- 年平均利回り:約29%
旧つみたてNISAで先進国株式インデックスの
投資成績が驚くほど優秀だったので、
新NISAの積立投資枠でも引き続き、
満額月10万円を積立し続けています
参考記事:新NISA積立投資枠は2年でいくら増えた?260万円投資の運用実績を公開
長期保有の重要性は、
投資はやめたほうがいい?結論→こういう人はやるべきではない
でも触れています
なぜ売却タイミングは難しいのか
多くの人は、
- 高くなったら売ろう
- 暴落前に売ろう
と思いがちです
しかし実際には、
相場の天井を当てることは不可能です
たまたま高値で売れたとしても、
その後さらに上昇する可能性があります
逆に、暴落を警戒して売ったら、
翌月には最高値更新という
ケースも珍しくありません
だから私は、
売却タイミングを予想するより
「売却ルールを決める方が重要」
だという結論に至りました
暴落への考え方は
新NISAで暴落したらどうする?売るべきか続けるべきかを経験ベースで解説
の記事でも詳しく解説しています
シミュレーションの前提確認
一括売却
上の前提で運用した場合、
2037年時点の資産総額は以下になります。
・年利5% → 1,195万円
・年利10% → 2,059万円
・年利15% → 3,463万円
・年利20% → 5,698万円
・年利29% → 1億3,280万円
※675万円 × (1+年利)の11.7乗で計算
上記資産額を、2037年12月に一括で売却します
ロール取り崩し/非課税枠最大限20年運用
旧つみたてNISAの非課税枠の保有期限は、
新NISAが無期限なのに対して20年です。
2018年から投資を開始しているので、
①2018年投資分を2037年12月に売却
②2019年投資分を2038年12月に売却
③2020年投資分を2039年12月に売却
④2021年投資分を2040年12月に売却
⑤2022年投資分を2041年12月に売却
⑥2023年投資分を2042年12月に売却
といった具合に、
非課税枠上限まで目いっぱい運用し終えてから
順次売却するので、運用期間は以下になります
- 初期資産総額:675万円(2026年4月現在)
- 26年4月以降の運用期間:11.7~16.7年
①26年4月~37年12月
②26年4月~38年12月
③26年4月~39年12月
④26年4月~40年12月
⑤26年4月~41年12月
⑥26年4月~42年12月 - 追加投資なし(ガチホのみ)
私が考える出口戦略の選択肢
出口戦略には大きく3種類あります
① 一括売却
まとまった資金を一度に受け取る
② 定額取り崩し
毎年同じ金額を売却する
③ ロール取り崩し
保有期限いっぱいまで運用しながら
順次売却する

出口戦略にはさまざまな考え方がありますが、
次章以降では私が有力だと考えている
「ロール取り崩し」を、「一括売却」と
比較しながら検証していきます
「定額取り崩し」や「4%ルール」を含めた
出口戦略全体の比較シミュレーションに
ついては、こちらの記事をご覧ください
▶ 新NISAの出口戦略はいつから?売却タイミングと取り崩し方をシミュレーションで解説
私はなぜロール取り崩しを選ぶのか
複利の効果を最大限働かせるなら
一括で売却してしまうより、
上で示したように6年に分けて売却する
「ロール取り崩し」の方が有効です
理由は次章で説明します
積立の途中で暴落が起きた場合の考え方は
新NISAで暴落したらどうする?売るべきか続けるべきかを経験ベースで解説
が参考になりますが、
非課税枠期限の上限まで保有し終えて、
いざ売却しようとしたタイミングで
暴落が起きてしまった場合には、
- 一括売却してしまう
- 完全に値が回復するまで待つ
- 半分を売却。残り半分は翌年以降
値が回復するまで待って売却
などの判断が必要になります
ロール取り崩しの本質(有効性)
「ロール取り崩し」は
単なる分割売却ではありません
- 売っていない資産は運用継続
- 「複利」の効果で後半ほど大きく増える
といった特長があります
つまり、毎年コツコツ行った投資を
運用年数最大限(20年)、最後まで資産を増やす
戦略です
ロール取り崩し額はどう計算したのか
今回のシミュレーションでは、
「売却していない残資産は
そのまま運用継続する」
という前提で計算しています
例えば年利5%、
2037年の資産総額1,195万円の場合です
1年目
1,195万円 ÷ 6=199万円売却
残資産
1,195-199=996万円
翌年
996万円 × 1.05=1,046万円
2年目
1,046万円 ÷ 5=209万円売却
以降も同様
つまり、
売却していない資産は
翌年以降も増え続けるため、
後半ほど受取額が大きくなります

一括売却との計算方法の違い
一括売却とロール取り崩しの違いは
非常にシンプルです

一括売却は、
その時点の資産を全て現金化します
一方でロール取り崩しは、
売却していない資産が増え続けるため、
後半になるほど
受取額が大きくなるのが特徴です
受取総額の比較結果
実際に計算した結果を
一覧表にまとめると以下の通りです
【比較表】
| 年利 | 一括売却 | ロール取り崩し | 差額 |
|---|---|---|---|
| 5% | 1,195万円 | 1,354万円 | +159万円 |
| 10% | 2,059万円 | 2,645万円 | +586万円 |
| 15% | 3,463万円 | 5,054万円 | +1,591万円 |
| 20% | 5,698万円 | 9,434万円 | +3,736万円 |
| 29% | 13,280万円 | 27,517万円 | +14,237万円 |
差額だけで比較するとどうなるか
差額だけを見ると、
複利の威力がより分かりやすくなります
ロール取り崩しで増えた受取額

年利5%では約160万円の差ですが、
年利20%になると
約3,700万円もの差になります
資産が大きくなるほど、
複利を止めるタイミングの影響も
大きくなることが分かります
「一括売却」と「ロール取り崩し」受取額の比較(最重要)
■ 2037年12月時点の総資産額(再掲)
・年利5% → 1,195万円
・年利10% → 2,059万円
・年利15% → 3,463万円
・年利20% → 5,698万円
・年利29% → 1億3,280万円
※675 × (1+年利)の11.7乗で計算
■ 「一括売却」の前提(再確認)
- 上記の総資産額を一括で売却
■ 「ロール取り崩し」の前提(詳細を再確認)
- 6年/6回に分けて順次、売却
- 残資産は翌年以降の売却時まで運用継続
- ロール取り崩し額の計算方法(年利5%の場合)
1年目:1,195÷6=199万円
2年目:まず1年後の資産=(1195−199)×1.05= 1,046万円
残り5年で分割すると、1,046÷5= 209万円
3~6年目、他の年利についても同様に計算
■ 受取額(万円)の比較一覧表
| 年利 | 一括 受取 総額 | ロール 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | ロール 総額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5% | 1,195 | 199 | 209 | 219 | 230 | 242 | 255 | 1,354 |
| 10% | 2,059 | 343 | 377 | 415 | 456 | 502 | 552 | 2,645 |
| 15% | 3,463 | 577 | 664 | 763 | 878 | 1,010 | 1,162 | 5,054 |
| 20% | 5,698 | 950 | 1,140 | 1,368 | 1,642 | 1,970 | 2,364 | 9,434 |
| 29% | 13,280 | 2,213 | 2,854 | 3,681 | 4,748 | 6,123 | 7,898 | 27,517 |
シミュレーション結果をグラフで比較
一括売却とロール取り崩しの
受取総額比較シミュレーション
| 年利 | 一括売却 | ロール取り崩し | 差額 |
|---|---|---|---|
| 5% | 1,195万円 | 1,354万円 | +159万円 |
| 10% | 2,059万円 | 2,645万円 | +586万円 |
| 15% | 3,463万円 | 5,054万円 | +1,591万円 |
| 20% | 5,698万円 | 9,434万円 | +3,736万円 |
| 29% | 13,280万円 | 27,517万円 | +14,237万円 |

ロール取り崩しは売却後も
残資産を運用し続けるため、
利回りが高いほど複利効果が大きく働き、
一括売却との差額も拡大する結果となりました
利回りが高くなるほど、
ロール取り崩しの優位性が大きくなります
複利を止めないことが、
資産最大化につながることが分かります
今回のシミュレーションでは、
年利29%の場合、一括売却と比べて
受取総額に約1億4,200万円の差が生じています
受領額の比較一覧表から分かること
- 一括はその時点の最大値
- ロールは取り崩しながら成長
今回のシミュレーションの結果では、
「ロール取り崩し」の受取総額は
「一括売却」を大きく上回る
点に注目です
<一括売却とロール取り崩しの受領総額の差>
・年利5%で 約160万円
・年利10%で 約590万円
・年利15%で 約1,590万円
・年利20%で 約3,700万円
・年利29%で 約1億4,200万円
ロール2~6年目のたった5年の間に
これほど大きな差額を生むのに、
みすみす取り逃す手はありますか?
この違いを生む「複利」の効果は、
新NISAの月5万円投資で老後はいくら?20年・30年・40年シミュレーション
と合わせて読むと理解が深まります
また、相場が下がっているときに
感情的な判断で”一括売却”して
しまわないように注意も必要です
含み損による不安との向き合い方や
冷静に判断するための考え方は
こちらの記事で詳しく解説しています
▶ 含み損がつらい時の対処法|不安で眠れない人がやるべき6つの行動
20年の平均利回り15〜20%は現実的か?
私の旧つみたてNISAの実績として、
6年積み立て、2年以上ガチホ後の
単純平均利回りはそれぞれ、
- 積立中:16.6%
- ガチホ後:29%(2026年4月現在まで)
の実績があります
また、2026年6月現在までの実績では
ガチホ後は32%とさらに良化しています
実際の運用実績はこちらで公開しています
▶ つみたてNISAを6年間続けた結果|240万円が727万円になった運用実績を公開
しかし、優良インデックスファンドでも
20年平均利回りは10%未満なので、
現実的な5%や10%もシミュレーションしました
参考:オルカン投資の利回りはどれくらい?S&P500とどっちがいいの? – ココザス株式会社
もし私が今日727万円を売却するなら
もし私が今日、
727万円を売却しなければならないなら、
全額一括売却は選びません
理由は、
- まだ働いている
- 生活費に困っていない
- 投資期間を延ばせる
からです
私なら
①期限到来分だけ売却
②残りは運用継続
③暴落時は慌てて売らない
という方針を取ります
積立時と同じく、
売却時も時間分散を使います
最終結論
せっかく長期間、複利で資産を育ててきたのなら、
売却ステージでもその複利効果を止めずに
活かしながら取り崩すのが合理的です
例外(重要)
もし、まとまった資金が必要な状況なら
「一括売却」の判断になると思います
しかし、そうではなく、
相場の急上昇/急落によって「今が売り時だー!」
と判断するのはリスクが高いように思います
私は、6回に分けて売却すれば
積立時と同じようにリスクを分散できるので
「ロール取り崩し」を選択します
いずれにしても、
投資は自己責任なので、自分自身の判断です
出口戦略で失敗しないための3つの考え方
① 売却タイミングを予想しない
② 売却ルールを決める
③ 必要な分だけ取り崩す
投資で成功する人は、
買い方よりも売り方を重視しています
資産形成のゴールは、
お金を増やすことではなく
人生で使うことだからです
まとめ
この記事で明らかになったことをまとめます。
✓ 投資は資産形成までで終わりでなく、
売却も重要
✓ 旧つみたてNISAの
非課税枠の保有期限は20年
✓ 旧つみたてNISAの
複利効果と非課税枠最大活用には
一括売却よりロール取り崩しが有効
✓ 一括売却よりロール取り崩しの方が
複利効果により売却資産総額が高くなる
※一定の年率で上昇の前提
最後に
投資は増やすだけでは意味がありません
「増やした資産を、複利の効果を最大限
働かせながら取り崩していく」
そこまで含めて行った方が資産を最大化できます
※投資には必ずリスクもありますので、
自己責任と余剰資金で行いましょう

