新NISAは1800万円を超えたらどうなる?税金・売却後の枠を解説

新NISAで1800万円を超えたらどうなるのかを解説する図解。少額から1800万円まで資産が増え、さらに評価額が1800万円を超えても運用益は非課税になる仕組みを、コインの入った瓶と右肩上がりの矢印で表現。右下にhirohiro0209.comと記載。 NISA

「新NISAは1800万円まで」と聞くと、
評価額が1800万円を超えたら
税金がかかるのか、気になりませんか

また、年間360万円という数字との
違いも分かりにくいところです

私は2018年から2023年まで
旧つみたてNISAで積立を続け、
2024年から新NISAも利用しています

この記事は、次のような方に向けて
制度の基本を整理したものです

【この記事を読むと分かること】

  • 1800万円の枠は何を数えるのか
  • 年間360万円との違い
  • 売却すると枠はいつ、いくら戻るのか
  • 旧つみたてNISAで買った商品はどうなるのか

結論から言うと、1800万円は
新NISAで保有できる商品の
「購入額の合計」の上限です

運用で評価額が1800万円を超えても、
それだけで課税されることはありません

出典:金融庁「NISAを知る」

新NISAで100万円分購入した商品が150万円に値上がりしても、使用中の非課税枠は購入額の100万円のままであることを示す図解

新NISAの1800万円は購入額で数える上限

新NISAの1800万円は、
「非課税保有限度額」と呼ばれます

新NISAで買って、現在も保有している
商品の購入額を合計した上限です

例えば100万円で買った投資信託が
値上がりして150万円になっても、
使用中の枠は100万円です

逆に70万円へ値下がりしても、
使用中の枠は100万円のままです

評価額ではなく、購入額で数える
という点が大切です

状態評価額使用中の非課税枠
100万円で
購入したとき
100万円100万円
値上がりしたとき150万円100万円
値下がりしたとき70万円100万円

出典:金融庁「よくある質問」

1800万円は利益の上限ではない

「利益が1800万円まで非課税」
という意味ではありません

購入額が1800万円の範囲内なら、
その後に生じた運用益は
新NISAの非課税対象です

もちろん、投資した商品は
値下がりすることもあります

NISAは利益への税制上の優遇であり、
利益を保証する制度ではありません

利益にかかる税金を具体例で知りたい方は
新NISAなら利益100万円・500万円・1000万円でも税金0円
もご覧ください

新NISAの年間投資枠360万円は1年間に買える額、非課税保有限度額1800万円は保有中の購入額の合計であることを比較した図解

年間360万円と1800万円は何が違う?

新NISAには、性質の異なる
2つの上限があります

上限意味金額
年間投資枠1年間に購入
できる額
最大360万円
非課税保有限度額保有中の購入額
の合計
最大1800万円

年間360万円は、
毎年必ず投資すべき金額ではありません

自分に合った金額で利用できます

出典:金融庁「NISAを知る」

新NISAの年間360万円と生涯1800万円の
違いや、2つの投資枠の上限額については、
新NISAの上限額・限度額を解説した記事
で詳しく紹介しています

つみたて投資枠は年120万円

つみたて投資枠で購入できるのは、
年間120万円までです

毎月同じ額を積み立てるなら、
月10万円が年間上限の目安になります

ただし、月10万円の積立を
目標にする必要はありません

私も旧つみたてNISAのときは
月約3万3000円を積み立て、
新NISAでは月10万円に増やしました

家計に合う金額から始めたい方は、
新NISAはいくらから始める?月1000円でもOK|無理のない決め方を解説
で決め方を紹介しています

成長投資枠は年240万円、保有額は1200万円まで

成長投資枠で購入できるのは、
年間240万円までです

つみたて投資枠と併用すると、
1年間で最大360万円を購入できます

ただし、成長投資枠で保有できる
購入額の合計は1200万円までです

この1200万円は、
1800万円とは別に追加される枠ではなく、
1800万円の内数です

枠の使い方保有できる購入額
つみたて投資枠だけ最大1800万円
成長投資枠だけ最大1200万円
2つの枠を併用合計で最大1800万円

成長投資枠を使わなくても、
つみたて投資枠だけで
1800万円まで利用できます

出典:金融庁「よくある質問」

私が成長投資枠で購入した商品の
運用経過については、
新NISA成長投資枠を2年3カ月運用した結果|3銘柄の利益を公開
で公開しています

私は2026年10月から、
成長投資枠の年間240万円を活用し、
月20万円を投資する計画に変更しました

実際に購入した個別株4銘柄や、
投資資金をどのように確保したのかは、
こちらの記事で紹介しています
▶ 新NISAの積立投資枠をやめて成長投資枠へ!月20万円で個別株4銘柄を購入

新NISAで100万円の商品を150万円で売却すると、購入額の100万円分の非課税枠が翌年以降に再利用できることを示す図解

売却すると非課税枠は翌年以降に再利用できる

新NISAで買った商品を売却すると、
その商品の購入額に相当する枠を
翌年以降に再利用できます

例えば100万円で買った商品が
150万円になってから売却しても、
翌年以降に再利用できるのは100万円です

売却時の150万円ではありません

購入額売却額翌年以降に再利用できる枠
100万円150万円100万円
100万円70万円100万円

売却した年のうちに
その枠が戻るわけでもありません

また、枠が再利用可能になっても、
1年間に購入できる額は
年間最大360万円の範囲内です

出典:金融庁「NISAを知る」

売却する時期や取り崩し方は、
枠の仕組みとは別に考える必要があります

将来の売却を考えている方は、
新NISAの出口戦略はいつから?売却タイミングと取り崩し方をシミュレーションで解説
も参考にしてください

旧つみたてNISAと新NISAの年間投資枠、非課税期間、成長投資枠との併用、売却後の非課税枠の再利用を比較した図解

旧つみたてNISAと新NISAの違い

旧つみたてNISAでの新規購入は、
2023年末で終了しました

2024年からは新NISAの
つみたて投資枠と成長投資枠を
利用できるようになっています

主な違いは次のとおりです

比較項目旧つみたてNISA新NISA
新規購入2023年末で終了2024年から
利用可能
つみたて枠の
年間上限
40万円120万円
成長投資枠
との併用
できないできる
非課税保有期間購入した年から
20年間
無期限
保有中の商品を
売った後の枠
再利用できない翌年以降に
再利用可能

新NISAでは、つみたて投資枠の
年間上限が3倍になりました

一方、旧つみたてNISAで
買った商品については、
今も旧制度のルールが適用されます

出典:金融庁「NISAを知る」
出典:金融庁「2023年までのNISA」

旧つみたてNISAの「40万円×20年」に注意

旧つみたてNISAは制度上、
年間40万円を20年間投資できる
仕組みとして設計されていました

ただし、新規購入は2023年末で終了し、
2018年から毎年上限まで購入した場合、
購入額は6年間で最大240万円です

購入した商品は購入年ごとに、
20年間非課税で保有できます

私も2018年から2023年まで、
旧つみたてNISAで6年間積み立てました

購入額240万円の運用経過は、
つみたてNISAを6年間続けた結果|240万円が727万円になった運用実績を公開
で公開しています

出典:金融庁「2023年までのNISA」

旧つみたてNISAの商品は購入から20年間非課税で保有でき、新NISAへの移管はできないものの、1800万円の非課税枠とは別枠で管理されることを示す図解

旧つみたてNISAで買った商品はどうなる?

旧つみたてNISAの商品は、
新NISAが始まったからといって
売却する必要はありません

購入した年から20年間、
旧制度の非課税扱いで保有できます

例えば2023年に買った商品は、
2042年まで非課税で保有できます

一方、旧制度の商品を
新NISAの口座へそのまま移す
ロールオーバーはできません

旧制度の非課税期間が終わると、
商品を売却するか、
課税口座で保有を続けるかを
考えることになります

出典:金融庁「2023年までのNISA」

旧制度の保有分は1800万円の外枠

旧つみたてNISAで買った商品の
購入額は、新NISAの1800万円には
含まれません

私は旧制度で買った商品を保有しつつ、
新NISAでも同じ先進国株式の
投資信託を購入しています

同じ商品でも、購入した制度ごとに
分けて管理されています

旧制度の保有分を売るべきか
迷っている方に向けて、
旧つみたてNISAはどうする?新NISA移行時に私が考えたこと
で私の判断を詳しく紹介しています

出典:金融庁「NISAを知る」

新NISAの枠についてよくある疑問

1800万円を使い切らないと損?

使い切る必要はありません

1800万円は利用できる上限であり、
投資目標ではないからです

無理に積立額を増やして
生活費が足りなくなれば、
投資を続けにくくなります

毎月の金額で迷う方は、
NISAは毎月いくら積立する?
で積立額の考え方を整理しています

旧つみたてNISAの利益も非課税?

旧制度の非課税期間内であれば、
その商品を売却したときの利益は
旧制度のルールに従い非課税です

新NISAの1800万円を
使うこともありません

ただし、購入した年によって
非課税期間の終了年が異なります

出典:金融庁「2023年までのNISA」

これから始めるなら旧制度の手続きが必要?

旧つみたてNISAでの新規購入は
すでに終了しています

これから始める方は、
新NISAの口座を開設して利用します

口座開設から積立設定までの流れは、
【2026年版】新NISA積立投資の始め方|旧NISA経験者が解説
で紹介しています

出典:金融庁「2023年までのNISA」

新NISAの1800万円は保有する商品の購入額の上限であり、年間投資枠は最大360万円、売却した購入額分は翌年以降に再利用でき、旧つみたてNISAは別枠であることをまとめた図解

まとめ|1800万円は新NISAで保有する購入額の上限

新NISAの枠を理解するには、
「1年間に買える額」と
「保有中の購入額の合計」を
分けて考えることが大切です

【この記事のまとめ】

  • 1800万円は評価額ではなく、
    保有中の商品の購入額で数える
  • 1年間に購入できるのは最大360万円
  • 成長投資枠の保有限度額1200万円は、
    全体の1800万円に含まれる
  • 売却した商品の購入額分の枠は、
    翌年以降に再利用できる
  • 旧つみたてNISAの保有分は、
    新NISAの1800万円とは別枠
  • 旧制度の商品はすぐに売る必要がなく、
    新NISAへそのまま移すことはできない

私は旧つみたてNISAを6年間利用し、
現在は新NISAでも積立を続けています

枠の上限に合わせて投資するより、
家計に無理のない金額を決めて
続けることを重視しています

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