「米国の高配当株でおすすめはどれ?」
「配当利回りが高い株を買えばいい?」
「配当だけでなく株価も上がる銘柄は?」
米国高配当株を探していると、
配当利回り5%や6%という銘柄が
たくさん見つかります
ただし、配当利回りが高ければ
投資で儲かるとは限りません
株価が大きく下落すれば、
たくさん配当を受け取っても
資産全体では減ることがあります
例えば、ボーナスや退職金などで、
まとまったお金が入ったとします
そのうち100万円を高配当株へ
投資したと想像してみてください
5年後、その100万円はいくらに
増えているでしょうか
株価はどれくらい上がったのか
5年間で配当金はいくら、
受け取ることができたのか
そして、株価の値上がりと
配当金を合わせると、
結局いくら儲かったのか
今回は、そんな視点から
米国高配当株を比較します
マネックス証券が公表している
2026年8月末時点の
配当利回りランキングから、
上位8銘柄をすべて検証しました
ランキングはNYダウと
S&P100の構成銘柄を対象に、
月末終値と予想配当をもとに
算出されています
出典:マネックス証券 米国株ランキング
各銘柄へ100万円を投資し、
2021年9月から2026年9月まで
5年間保有した場合を計算します
株価の値上がり・値下がり
+5年間の受取配当金
を合わせることで、
本当に資産が増えた高配当株は
どれだったのかを見ていきます

この記事がおすすめな人・読むと分かること
この記事がおすすめな人
□ 米国高配当株を探している
□ おすすめ銘柄を知りたい
□ 配当金を受け取りたい
□ NISAで米国株を買いたい
□ 長期保有する銘柄を探している
□ 配当と株価を両方比較したい
この記事では、単純に
現在の配当利回りだけを見て
おすすめを決めません
5年間の実績を使って、
株価と配当の両方を比較します
この記事を読むと分かること
□ 米国高配当株ランキング上位8銘柄
□ 100万円を5年間投資した結果
□ 5年間でもらえた配当金
□ 株価上昇・下落による損益
□ 増配・減配した銘柄
□ 配当利回りだけでは分からない実力
□ 5年間で最も資産が増えた銘柄
先に結果を紹介すると、最も資産が増えたのは
アルトリア・グループ(MO)でした
100万円を投資した場合、5年後には
配当を含めて約269万円となりました
一方、配当利回りが高くても、
100万円を下回った銘柄もあります
高配当株選びでは、
配当だけを見るのではなく
株価も一緒に見ることが重要です

米国高配当株ランキング上位8銘柄
今回の比較対象は、
マネックス証券が公表している
配当利回りランキングです
2026年8月末時点では、
次の8銘柄が掲載されています
出典:モネックス
| 順位 | 銘柄 | ティッカー | 配当利回り |
|---|---|---|---|
| 1位 | アルトリア | MO | 6.48% |
| 2位 | UPS | UPS | 6.29% |
| 3位 | ファイザー | PFE | 6.04% |
| 4位 | ベライゾン | VZ | 5.66% |
| 5位 | コムキャスト | CMCSA | 4.96% |
| 6位 | AT&T | T | 4.29% |
| 7位 | ペプシコ | PEP | 4.22% |
| 8位 | ナイキ | NKE | 4.20% |
このランキングは、
現在の配当利回りが高い順です
つまり、これは
おすすめ順位ではありません
ここが今回の記事で
一番検証したいところです
配当利回り1位の銘柄が、
5年間投資した場合にも
本当に1位になるのか?
反対に配当利回り8位でも、
株価上昇を含めれば
上位になる可能性もあります
そこで、この8銘柄すべてを
同じ条件で比較します
以前の記事では、
米国高配当株のVZ・PFEと
仮想通貨のETH・SOLも比較しました
参考記事:米国高配当株と仮想通貨はどっちが儲かる?VZ・PFE vs ETH・SOLを比較

高配当株8銘柄を100万円で5年間比較する
今回は8銘柄それぞれに、
100万円を一括投資したと仮定します
比較期間は、
2021年9月30日~2026年9月30日
までの5年間です
シミュレーション条件
□ 各銘柄へ100万円投資
□ 投資期間は5年間
□ 株価の値動きを反映
□ 為替変動も反映
□ 受取配当金を加算
□ 配当金は再投資しない
□ 税金は考慮しない
□ 売買手数料は考慮しない
配当金はドルで受け取り、最後に
2026年9月末のドル円で円換算しています
つまり、
5年後の株式評価額
+5年間の受取配当金
が最終評価額です
今回は積立投資ではなく、
ボーナスや退職金などの
まとまった資金を投資した場合を
イメージしたシミュレーションです
なお、米国株は1株から
購入することができます
出典:SBI証券
SBI証券ではNISA成長投資枠で
外国株式を購入でき、
米国株式の売買手数料も
NISAでは無料となっています
出典:SBI証券
ただし、NISA対象銘柄は
見直される場合があるため、
購入時には証券会社の画面で
確認する必要があります
出典:SBI証券

100万円を5年間投資した結果
8銘柄へ100万円ずつ投資した
シミュレーション結果はこちらです
| 順位 | 銘柄 | 最終評価額 | 損益 |
|---|---|---|---|
| 1位 | MO | 約268.9万円 | +約168.9万円 |
| 2位 | T | 約197.0万円 | +約97.0万円 |
| 3位 | VZ | 約154.3万円 | +約54.3万円 |
| 4位 | PEP | 約141.7万円 | +約41.7万円 |
| 5位 | PFE | 約118.1万円 | +約18.1万円 |
| 6位 | UPS | 約96.5万円 | ▲約3.5万円 |
| 7位 | CMCSA | 約69.8万円 | ▲約30.2万円 |
| 8位 | NKE | 約41.3万円 | ▲約58.7万円 |
同じ100万円を投資しても、
5年間の結果には
非常に大きな差が出ました
1位MOは、約269万円
8位NKEは、約41万円です
その差は約228万円あります
ここから分かるのは、
高配当株という同じ分類でも、
投資結果はまったく同じではない
ということです

株価と配当を分けると違いが見える
高配当株の結果を見るときは、
最終評価額だけではなく、
株価でどれだけ増減したか
配当をいくら受け取ったか
を分けると分かりやすくなります
| 銘柄 | 株価部分の増減 | 5年間の配当 | その他 | 最終評価額 |
|---|---|---|---|---|
| MO | +約107.9万円 | 約61.0万円 | ― | 約268.9万円 |
| T | +約26.6万円 | 約31.5万円 | WBD約39.0万円 | 約197.0万円 |
| VZ | +約19.6万円 | 約34.7万円 | ― | 約154.3万円 |
| PEP | +約17.7万円 | 約24.0万円 | ― | 約141.7万円 |
| PFE | ▲約9.1万円 | 約27.2万円 | ― | 約118.1万円 |
| UPS | ▲約27.8万円 | 約24.4万円 | ― | 約96.5万円 |
| CMCSA | ▲約45.1万円 | 約14.9万円 | ― | 約69.8万円 |
| NKE | ▲約65.7万円 | 約7.1万円 | ― | 約41.3万円 |
※AT&Tは後述するWBD株の
スピンオフ価値も含みます
この表を見ると、
配当金の意味がよく分かります
例えばPFEは株価部分だけなら
約9万円のマイナスです
しかし約27万円の配当を
受け取ったことで、
最終的には約118万円となりました
一方、NKEも増配していますが、
株価下落が非常に大きく、
配当だけでは補えませんでした
つまり高配当株では、
配当金だけを見るのではなく、
株価との合計で考える
ことが重要です

おすすめ1位はアルトリア|100万円が約269万円
※ここでの「おすすめ1位」は、今回比較した
5年間のリターンが最も高かったという意味
今回の5年間で、
最も資産が増えたのは
アルトリア・グループのMOでした
MOの5年間
□ 投資元本:約100万円
□ 株価による増加:約107.9万円
□ 受取配当:約61.0万円
□ 最終評価額:約268.9万円
□ 利益:約168.9万円
株価部分だけでも、
100万円が約207.9万円相当まで
増えています
そこへ約61万円の配当が
加わりました
アルトリアは2026年8月にも
四半期配当を1株1.11ドルへ
引き上げています
同社は、2021~2025年度だけでも
335億ドル超の配当を支払ったと公表しています
出典:アルトリアグループ
今回の比較では、
株価上昇+高い配当+増配
の3つが重なったことで、
他の7銘柄を大きく上回りました
ただし、たばこ事業には
規制や市場縮小など特有の
リスクがある点には注意が必要です

AT&Tは約197万円だが特殊要因がある
2位となったのはAT&Tです
100万円が5年間で、
約197万円となりました
ただし、AT&Tは、
他の7銘柄と単純比較できない
特殊な事情があります
2022年にWarnerMediaを分離し、
AT&T株主へWBD株が割り当てられた
ためです
AT&T株1株につき、
WBD株0.241917株が付与されました
出典:AT&T Investor Relations
今回のシミュレーションでは、
このWBD株の価値約39万円も
最終評価額へ加えています
AT&Tの5年間
□ 投資元本:約100万円
□ AT&T株価部分:約126.6万円
□ 受取配当:約31.5万円
□ WBD株価値:約39.0万円
□ 最終評価額:約197.0万円
一方、AT&Tは2022年、
WarnerMediaの分離に伴って
年間配当を2.08ドルから
1.11ドルへ減額しています
出典:AT&T Investor Relations
そのため、今回の2位という結果だけで、
AT&Tは安定した増配株
と評価するのは適切ではありません
企業再編まで含めた結果として
見る必要があります

VZ・PEP・PFEも100万円を上回った
1位MO、2位Tに続いて、
100万円を上回ったのが、
- VZ
- PEP
- PFE
の3銘柄です
VZは配当約35万円が大きい
VZの最終評価額は、約154.3万円でした
株価部分による増加は約19.6万円ですが、
5年間の受取配当は約34.7万円です
以前、VZとPFEについては、
仮想通貨のETH・SOLとも比較しました
参考記事:米国高配当株と仮想通貨はどっちが儲かる?VZ・PFE vs ETH・SOLを比較
PEPは株価と配当の両方がプラス
PEPの最終評価額は、約141.7万円でした
株価部分で約17.7万円増え、さらに
約24.0万円の配当を受け取る結果です
今回の8銘柄の中では、
- 株価もプラス
- 配当も積み上がった
比較的バランスの良い結果でした
PFEは配当が株価下落をカバー
PFEの最終評価額は、約118.1万円です
株価部分では約9.1万円のマイナスでした
しかし5年間で約27.2万円の
配当を受け取ったため、
トータルでは約18.1万円の
プラスとなりました
これも高配当株ならではの
分かりやすい例です

配当利回り順位と5年後の順位は違った
ここで元の配当利回り順位と、
5年間の最終評価額順位を比べてみます
| 銘柄 | 配当利回り順位 | 5年結果順位 |
|---|---|---|
| MO | 1位 | 1位 |
| UPS | 2位 | 6位 |
| PFE | 3位 | 5位 |
| VZ | 4位 | 3位 |
| CMCSA | 5位 | 7位 |
| T | 6位 | 2位 |
| PEP | 7位 | 4位 |
| NKE | 8位 | 8位 |
特に分かりやすいのがUPSです
2026年8月末の
配当利回りランキングでは2位でした
出典:モネックス
しかし、今回の5年間では、
最終評価額約96.5万円で6位となりました
約24.4万円の配当を受け取っているものの、
株価部分で約27.8万円減少したためです
つまり、
配当利回りが高い
=
投資リターンも高い
とは限りません
今回の記事で、最も伝えたいポイントの一つです

高配当株は増配と株価をセットで見る
高配当株を選ぶとき、
現在の配当利回りだけを見ると
判断を誤る可能性があります
配当利回りは、
1株当たり配当金÷株価
で計算されます
そのため、株価が大きく下落すると、
配当金が変わっていなくても
配当利回りは高くなります
つまり高利回りの背景が、
増配によるものなのか
株価下落によるものなのか
を見る必要があります
今回の8銘柄では、
MO・UPS・PFE・VZ・CMCSA・
PEP・NKEは5年間の配当推移で
増配が確認できました
一方、AT&Tは2022年、
WarnerMediaの分離に伴って
年間配当を2.08ドルから1.11ドルへ減額
しています
だから、私は高配当株を見るなら、
確認したいポイント
□ 現在の配当利回り
□ 5年間の株価推移
□ 5年間の受取配当
□ 増配しているか
□ 減配していないか
□ 株価下落が続いていないか
□ 企業再編など特殊要因がないか
をセットで確認するのがいいと考えています

米国高配当株はNISAでも買える
米国高配当株へ投資するなら、
NISA成長投資枠も選択肢です
SBI証券では成長投資枠で、
外国株式を購入できます
出典:SBI証券
また、NISAでの米国株式と海外ETFの
売買手数料は無料となっています
出典:SBI証券
ただし、円貨決済の場合には、
円からドルへ転換するときの為替スプレッド
などが別途発生する場合があります
出典:SBI証券「新NISA 外国株式手数料の概要」
また、すべての外国株が
必ずNISA対象というわけではなく、
対象銘柄は変更されることがあります
出典:SBI証券
購入前には証券会社で、
対象銘柄か確認する必要があります
私はNISAでは投資信託に加えて、
米国個別株にも投資しています
一方で、個別株だけではなく、
米国高配当ETFという選択肢もあります
VYM・SPYDと仮想通貨のETH・SOLを
比較した記事はこちらです
参考記事:米国高配当ETFの人気ランキング|VYM・SPYDと仮想通貨を比較【2026年版】

高配当株おすすめ銘柄は目的によって変わる
今回の5年間だけを見ると、
最も高いリターンだったのはMOです
ただし、
5年リターン1位
=
誰にとってもおすすめ1位
とは限りません
- 高いリターンを重視するのか
- 安定した配当を重視するのか
- 増配を重視するのか
- 株価の安定性を重視するのか
によって選択は変わります
今回の結果から考えるなら、
5年間の結果から見た特徴
□ MO|株価上昇+高配当が強かった
□ T|企業再編込みで大きく増加
□ VZ|配当の寄与が大きかった
□ PEP|株価と配当がともにプラス
□ PFE|配当が株価下落をカバー
□ UPS|高利回りでも株価下落
□ CMCSA|配当だけでは補えず
□ NKE|増配でも株価下落が大きい
という違いがありました
私自身も、投資では一つの商品だけに集中せず、
NISA、ロボアド、仮想通貨、CFDなどへ
資産を分けています
実際の資産配分は、こちらで公開しています
参考記事:投資ポートフォリオ公開|NISA・ロボアド・仮想通貨・CFDの資産配分と役割

配当利回りだけでおすすめを決めない
今回のシミュレーションで、
特に分かりやすかったのが
- UPS
- CMCSA
- NKE
です
3銘柄とも、2026年8月末時点の
配当利回りランキング上位8銘柄に入っています
出典:モネックス
しかし、5年前に100万円を
投資したシミュレーションでは、
- UPSは約96.5万円
- CMCSAは約69.8万円
- NKEは約41.3万円
となりました
配当金を受け取っていても、
株価下落の方が大きければ、
資産全体では減ります
逆に、
現在の配当利回りが少し低い銘柄でも、
株価が上昇しながら増配していれば、
トータルリターンでは高くなる
可能性があります
そのため高配当株を探すなら、
配当利回り
↓
配当推移
↓
増配・減配
↓
株価推移
↓
株価+配当の総合リターン
という順番で確認すると、
判断しやすいと思います
日本の高配当株についても、
人気ランキング上位銘柄を
実際の投資結果で比較しています
参考記事:高配当株の人気ランキング20選|NTT・トヨタと仮想通貨を比較【2026年版】

まとめ|高配当株は株価と配当を一緒に見る
今回はマネックス証券の
配当利回りランキング上位8銘柄を、
5年間の実績で比較しました
この記事で分かったこと
□ 配当利回り上位8銘柄を比較
□ 各銘柄へ100万円を5年間投資
□ 株価と受取配当を合算して比較
□ 1位MOは約269万円
□ 2位Tは約197万円
□ VZは約154万円
□ PEPは約142万円
□ PFEは約118万円
□ UPSは約97万円
□ CMCSAは約70万円
□ NKEは約41万円
□ 高利回りでも株価下落には注意
□ 増配と株価をセットで見ることが重要
今回最も資産が増えたMOは、
100万円の投資に対して
株価部分で約107.9万円増え、
さらに約61万円の配当を
受け取る結果となりました
最終評価額は約268.9万円です
一方、
配当利回りランキング2位だったUPSは、
約24.4万円の配当を受け取っているものの、
株価下落によって最終評価額は約96.5万円
でした
これを見ると、
高配当株=配当利回りの高さだけで
選べばいいわけではない
ことが分かります
ボーナスや退職金などの
まとまった100万円を投資するなら、
5年後にいくら配当を
受け取れるかだけではなく、
その100万円自体がいくらになっているのか
まで一緒に考えることが重要だと思います
私は高配当株でも、
- 株価の推移
- 配当金の推移
- 増配・減配
- トータルリターン
をセットで確認したうえで、
投資先を考えるのがいいと思います
私自身の投資全体の実績は、
こちらの記事で公開しています
参考記事:投資総資産を公開|元本2296万円が5564万円になった運用実績と全内訳
※本記事のシミュレーションは
過去のデータを使った試算です
将来の株価や配当金を
保証するものではありません
また税金や手数料などを
考慮していないため、
実際の投資結果とは異なります
投資判断は余剰資金の範囲で、
ご自身の判断でお願いします
