「高配当株を買って配当金をもらうのと、
仮想通貨をステーキングするのでは、
どちらの方が利益を期待できる?」
「高配当株と仮想通貨を長期保有すると、
実際の利益にはどれくらい差が出る?」
こんな疑問を持つ人もいると思います
高配当株には、保有しているだけで
配当金を受け取れる銘柄があります
一方、ETHやSOLなどの仮想通貨も、
ステーキングを利用することで
保有中に報酬を受け取れます
一見すると似た仕組みにも見えますが、
値動きや報酬が生まれる仕組みは
かなり違います
私は2019年から仮想通貨への投資を続け、
現在はETHとSOLのステーキングも
実際に利用しています
そこで今回は高配当株と仮想通貨を、
2対2のタッグマッチのような形で
比較してみることにしました
- 高配当株チーム
JT+三菱UFJ - 仮想通貨チーム
ETH+SOL
それぞれの銘柄へ100万円ずつ投資したら、
2026年9月末時点でいくらになったのかを
3つの期間で比較します
比較する期間は
- 2024年1月~2026年9月|2年9か月
(2024年から直近) - 2021年9月~2026年9月|5年間
(過去5年間) - 2020年4月~2026年9月|6年5か月
(SOL登場後から)
結果は、かなり意外なものになりました
2年9か月と過去5年間では高配当株が大きく
上回った一方、2020年4月まで遡ると、
仮想通貨が桁違いの結果になりました
比較してみると、配当利回りや
ステーキング利回りだけでは投資結果を
判断できないこともよく分かります

この記事の対象者と読むと分かること
■ この記事がおすすめな人
□ 高配当株への投資に興味がある
□ 配当金を受け取る投資をしてみたい
□ ETHやSOLを長期保有している
□ ステーキングの利益が気になっている
□ 高配当株と仮想通貨を比較したい
□ 長期保有した場合の結果を知りたい■ この記事を読むと分かること
□ 高配当株とステーキングの違い
□ 配当金とステーキング報酬の違い
□ 各100万円を投資した場合の結果
□ 投資期間によって結果が変わる理由
□ 利回りだけで投資先を選べない理由
□ 高配当株と仮想通貨を持つ考え方
私は仮想通貨だけではなく、新NISAや
ウェルスナビ、株価指数CFDなどでも
資産運用を続けています
投資対象によって値動きだけではなく、
利益が生まれる仕組みも大きく異なります
今回も単純にどちらが優れているかではなく、
特徴の違う投資先を同じ金額で比べたら、
どんな結果になるのかを比較します
私が現在どのような投資先を組み合わせて
運用しているのかについては、
こちらの記事で詳しく紹介しています
関連記事:投資ポートフォリオ公開|NISA・ロボアド・仮想通貨・CFDの資産配分と役割

高配当株とステーキングは何が違う?
高配当株とステーキングには、資産を
保有しながら利益を受け取れるという
共通点があります
ただし、利益が生まれる仕組みについては、
高配当株とステーキングで大きく異なります
| 比較 | 高配当株 | ETH・SOL |
|---|---|---|
| 保有中の収益 | 配当金 | ステーキング報酬 |
| 収益源 | 企業利益など | ネットワーク参加報酬 |
| 価格変動 | 株価 | 仮想通貨価格 |
| 報酬 | 企業が決定 | ネットワーク等で変動 |
| 元本保証 | なし | なし |
| 主な特徴 | 配当+株価変動 | 報酬+価格変動 |
高配当株は配当金を受け取れる
高配当株とは一般的に、株価に対する
配当金の割合が比較的高い株を指します
例えば株価5,000円の株を保有していて、
年間200円の配当金を受け取れる場合、
配当利回りは4%です
高配当株を長期保有すれば、株を売却せずに
定期的な配当収入を得られる可能性があります
ただし、配当利回りが高かったとしても、
株価が大きく下落すれば資産全体では
マイナスになる可能性があります
逆に今回の三菱UFJのように、配当金を
受け取りながら株価も大きく上昇すれば、
トータルリターンは大きくなります
ETH・SOLはステーキング報酬を得られる
ETHやSOLでは、ステーキングを利用して
仮想通貨を保有しながら報酬を得られます
ステーキングとは、対象となる仮想通貨を
使ってブロックチェーンの維持に参加し、
その対価として報酬を受け取る仕組みです
ただし、ステーキング利回りについても
常に同じ数字が続くわけではありません
Solana公式でも、インフレ率やステーク割合、
バリデーターの稼働状況や手数料などによって
実際の報酬が変わると説明されています
私自身もETHとSOLを保有しており、
実際にステーキングを利用しています
実際に受け取った報酬や利用して
分かったメリット・注意点については、
こちらの記事で詳しく紹介しています
関連記事:ETHとSOLのステーキングは儲かる?2024年からの報酬実績を公開

高配当株2銘柄とETH・SOLを比較
今回、高配当株から選んだ銘柄は、
JTと三菱UFJフィナンシャル・グループです
仮想通貨からは、ステーキングができる
ETHとSOLの2銘柄を比較対象にしました
イメージとしては、高配当株と仮想通貨の
2対2によるタッグマッチです
■ 高配当株チーム
□ JT
高い配当を受け取りながら長期保有
□ 三菱UFJ
配当の増加と株価上昇にも期待■ 仮想通貨チーム
□ ETH
ステーキング報酬+価格変動
□ SOL
比較的高い報酬+大きな価格変動
JTの年間配当は2020年度154円から、
2025年度には234円まで増えています
2026年度については年間272円の
配当が予想されています
三菱UFJも年間配当が増加しています
2021年3月期 25円
2022年3月期 28円
2023年3月期 32円
2024年3月期 41円
2025年3月期 64円
2026年3月期 86円
出典:三菱UFJ公式|配当情報
一方、ETHとSOLは保有している数量に
応じてステーキング報酬を受け取れます
現在、私が保有している仮想通貨
4銘柄の実際の運用結果については、
毎月こちらの記事で公開しています
関連記事:仮想通貨積立7年6か月の運用実績|元本294万円が552万円に【2026年9月版】

今回のシミュレーション条件
今回は4銘柄の条件をできるだけ揃えて、
それぞれ100万円を一括投資した場合を
シミュレーションします
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 投資額 | 各100万円 |
| 投資方法 | 一括投資 |
| 終了日 | 2026年9月30日 |
| 高配当株 | JT・三菱UFJ |
| 仮想通貨 | ETH・SOL |
| 株の配当 | 現金で保有 |
| ステーキング | 報酬を再ステーキング |
| 税金 | 考慮しない |
| 売買手数料 | 考慮しない |
今回比較する投資期間についても、
短期から長期まで3パターン用意しました
■ 比較する3つの投資期間
□ 2024年1月~2026年9月
2年9か月の比較□ 2021年9月~2026年9月
過去5年間の比較□ 2020年4月~2026年9月
SOL登場後から6年5か月の比較
株式については100万円を全額投資できる
ものとして、単元株の制約は考慮しません
そのため実際の売買結果を再現するのではなく、
同じ投資額で比較するためのシミュレーションです
また株式の配当金については、原則として
2026年9月30日までに受け取れるものを
今回の利益として計算しています
ステーキング報酬については受け取った報酬を
そのまま再びステーキングする複利運用として
保有数量が増える前提で計算しています
今回の評価額の計算方法
今回のシミュレーションでは、
単純な価格上昇だけではなく、
配当金やステーキング報酬も含めます
高配当株は、
投資した100万円で購入できる株数 ×
2026年9月末の株価 + 2026年9月末までの
受取配当金で最終評価額を計算します
ETHとSOLは、
(購入した数量 + ステーキングで
増えた数量)×2026年9月末の価格
をもとに最終評価額を計算します
なお、仮想通貨はドル建て価格を使用するため、
購入時と2026年9月末のドル円レートも
計算に反映しています
例えばETHなら、
100万円でETHを購入
↓
ステーキングでETHの数量が増える
↓
増えたETHを2026年9月末の価格で評価
↓
円換算して最終評価額を計算
という流れです
また結果の比較表では、
価格・為替による評価額と
配当・ステーキングによる上乗せ
を分けて表示します
これにより、最終評価額が
資産価格の上昇で増えたのか、
配当やステーキング報酬で増えたのかを
分けて確認できるようにしています
異なる投資先を同じ条件で比較した
積立シミュレーションについては、
こちらの記事でも詳しく紹介しています
関連記事:金とビットコインはどっちが儲かった?積立シミュレーション

2024年から投資した結果|高配当株が勝利
まず、2024年1月から
2026年9月までの結果を比較します
各100万円を投資した場合、
最終評価額は次のようになりました
| 投資先 | 価格・為替による評価額 | 配当・ステーキング分 | 最終評価額 |
|---|---|---|---|
| ETH | 約129万円 | 約10万円 | 約139万円 |
| SOL | 約122万円 | 約25万円 | 約147万円 |
| JT | 約188万円 | 約15万円 | 約204万円 |
| 三菱UFJ | 約302万円 | 約14万円 | 約316万円 |
※ETH・SOLの価格部分には、
仮想通貨価格の変動だけでなく
ドル円の為替変動も含みます
※ステーキング分は、報酬として増えた
ETH・SOLを2026年9月30日時点の
価格と為替で評価した金額
ETHは価格・為替だけでは約129万円、
ステーキングによる上乗せが約10万円で、
最終評価額は約139万円でした
SOLは価格・為替だけでは約122万円ですが、
ステーキングによる上乗せが約25万円あり、
最終評価額は約147万円です
一方、JTは株価による評価額が約188万円、
受け取った配当金が約15万円で、
合計約204万円になりました
三菱UFJは株価による評価額が約302万円、
配当金が約14万円となり、
最終評価額は約316万円です
2銘柄ずつ合計すると、
仮想通貨チーム
ETH+SOL:約286万円高配当株チーム
JT+三菱UFJ:約520万円
この期間では、
高配当株チームが大きく上回りました
ただし、配当金だけで
この差が生まれたわけではありません
特に三菱UFJでは、100万円が
株価上昇だけで約302万円になっています
配当利回りだけでなく、
株価そのものの上昇が結果を
大きく押し上げたことが分かります

過去5年間でも高配当株が大きく上回った
次に、2021年9月から
2026年9月までの約5年間です
投資期間を長くすると、
配当金やステーキング報酬も
少しずつ積み上がっていきます
結果は次のようになりました
| 投資先 | 価格・為替 による評価額 | 配当・ステーキング分 | 最終評価額 |
|---|---|---|---|
| ETH | 約126万円 | 約24万円 | 約150万円 |
| SOL | 約118万円 | 約50万円 | 約167万円 |
| JT | 約319万円 | 約47万円 | 約366万円 |
| 三菱UFJ | 約562万円 | 約36万円 | 約598万円 |
ETHは価格・為替だけでは約126万円で、
ステーキングによる上乗せが約24万円、
最終評価額は約150万円です
SOLは価格・為替だけでは約118万円ですが、
ステーキングによる上乗せが約50万円あり、
最終評価額は約167万円になりました
SOLでは、価格上昇だけでなく
ステーキング報酬の影響も
かなり大きくなっています
一方、JTは株価による評価額が約319万円、
配当金が約47万円となり、
最終評価額は約366万円です
三菱UFJは株価だけで約562万円まで増え、
約36万円の配当金を加えると、
最終評価額は約598万円になりました
2銘柄ずつ合計すると、
仮想通貨チーム
ETH+SOL:約317万円高配当株チーム
JT+三菱UFJ:約964万円
約5年間でも、
高配当株チームが大きく上回りました
ここでも重要なのは、
高配当株だから勝ったというより、
JTと三菱UFJの株価上昇が
非常に大きかったことです
特に三菱UFJは、配当金約36万円に対して、
株価による評価額は約562万円です
今回の5年間の比較では、配当金以上に
株価上昇が結果を大きく左右しています
現在の私の投資全体の実績については、
こちらの記事で詳しく公開しています
関連記事:投資総資産を公開|元本2,296万円が5,564万円になった運用実績と全内訳

2020年からでは仮想通貨が桁違いになった
では、さらに期間をさかのぼって、
2020年4月から投資していた場合は
どうなったのでしょうか
ここでは結果が大きく逆転します
| 投資先 | 価格・為替に よる評価額 | 配当・ステ ーキング分 | 最終評価額 |
|---|---|---|---|
| ETH | 約2,462万円 | 約704万円 | 約3,167万円 |
| SOL | 約1億8,115万円 | 約1億736万円 | 約2億8,850万円 |
| JT | 約351万円 | 約62万円 | 約413万円 |
| 三菱UFJ | 約869万円 | 約65万円 | 約933万円 |
※2020年のETHは、2021年と同じ
年5.26%でステーキングできたと仮定
※SOLは2020~2022年について、
年8%でステーキングできたと仮定

なぜ2020年からの比較では、
ETHとSOLがこれほど大きな結果に
なったのでしょうか
理由はステーキング報酬だけではありません
2020年当時と比べて、ETHとSOLそのものの
価格が大きく上昇した影響が非常に大きいです
特にSOLは大幅な上昇と下落を
繰り返しており、仮想通貨の値動きの
激しさもよく分かります
この価格上昇が、2020年からの
シミュレーション結果を大きく押し上げています
ETHはステーキングを考慮しなくても、
価格・為替による評価額だけで
約2,462万円になりました
さらにステーキングによる
約704万円の上乗せが加わり、
最終評価額は約3,167万円です
そして、さらに大きく増えたのがSOLです
価格・為替による評価額だけでも、
100万円が約1億8,115万円になりました
そこにステーキングによって増えたSOLを
2026年9月時点の価格で評価すると、
約1億736万円が上乗せされます
最終評価額は、約2億8,850万円です
一方、高配当株も大きく増えています
JTは株価による評価額約351万円に、
配当金約62万円を加えて約413万円
三菱UFJは株価による評価額約869万円に、
配当金約65万円を加えて約933万円です
2銘柄ずつ合計すると、
仮想通貨チーム
ETH+SOL:約3億2017万円高配当株チーム
JT+三菱UFJ:約1,347万円
2024年からの比較と
過去5年間の比較では、
高配当株チームが上回りました
しかし、2020年4月までさかのぼると、
結果は完全に逆転しています
特にSOLは市場に登場した直後の
非常に低い価格から計算しているため、
その後の価格上昇の影響が極端に大きく、
最終評価額も桁違いになりました
この結果を見ると、
配当利回りやステーキング利回りだけで
投資結果を判断できないことが分かります
最終的なリターンを大きく左右するのは、
配当・ステーキング報酬だけでなく、
投資した資産そのものの価格変動です
また、2020年からのETH・SOLについては
当時のステーキング環境を再現した
実績値ではなく、今回設定した年ごとの
利回りを使ったシミュレーションです
そのため、この期間については
「もし当時から今回設定した利回りで
ステーキングできていたら」という
参考ケースとして見てください
私自身の仮想通貨積立投資の運用実績は
こちらの記事で毎月公開しています
関連記事:仮想通貨積立7年6か月の運用実績|元本294万円が552万円に【2026年9月版】
私がこれまで経験した複数の投資については、
こちらの記事でも詳しく紹介しています
関連記事:仮想通貨から新NISAへ|投資歴8年半の資産形成ロードマップ

3期間を比較すると勝敗が逆転した
ここまでの3期間を並べると、
投資を始めた時期によって
結果が大きく変わったことが分かります
| 投資開始 | ETH+SOL | JT+三菱UFJ | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2024年1月 | 約286万円 | 約520万円 | 高配当株が上回る |
| 2021年9月 | 約317万円 | 約964万円 | 高配当株が上回る |
| 2020年4月 | 約3億2,017万円 | 約1,347万円 | 仮想通貨が大きく上回る |
2024年からの比較では、
JTと三菱UFJの株価上昇が大きく、
高配当株チームが上回りました
過去5年間でも同様で、
特に三菱UFJの株価上昇が
結果を大きく押し上げています
ところが、2020年4月まで
投資開始時期をさかのぼると、
結果は完全に逆転しました
これはステーキング利回りが
高かったからだけではありません
特にSOLを非常に価格が低かった
時期から保有したことで、
その後の大幅な価格上昇が
最終評価額を押し上げています
さらに、ステーキングでは
保有数量そのものが増えるため、
価格が大きく上昇すると、
増えたETHやSOLの価値も
大きくなる特徴があります
一方、高配当株も配当金だけでなく、
株価上昇によって資産が増えています
つまり今回の3期間の比較では、
- 短い2期間では高配当株が上回った
- 2020年からでは仮想通貨が桁違いに上回った
- どちらも配当・ステーキングだけでなく
価格変動の影響が大きい
という結果になりました
この比較から分かるのは、
「高配当株と仮想通貨の
どちらが必ず儲かる」という
単純な話ではないということです
投資を始めた時期と資産価格の変動が、
最終的なリターンを大きく左右します
また、2020年からのETH・SOLは
当時からステーキングできたと仮定した
シミュレーションである点には注意が必要です

配当とステーキングだけならSOLが面白い
ここまでの比較では、
価格変動を含めた最終評価額を見てきました
一方で、配当金やステーキング報酬という
保有中に得られる収益だけを見ると、
4銘柄にはかなり違いがあります
JTと三菱UFJは、企業の利益などから
株主へ配当金が支払われます
今回確認した期間では、
両社とも1株当たりの年間配当金が
増加しています
一方、ETHとSOLでは、
保有する仮想通貨をステーキングすることで
報酬を受け取ることができます
今回使用したステーキング年率は、
次のように推移しています
| 年 | ETH | SOL |
|---|---|---|
| 2024年 | 3.17% | 7.71% |
| 2025年 | 2.81% | 7.36% |
| 2026年 | 2.38% | 5.62% |
※2026年は9月までの比較に使用した年率
この数字だけを見ると、
SOLのステーキング年率は比較的高く、
保有しながら数量を増やせる点は魅力的です
私自身もETHとSOLを保有し、
実際にステーキングしています
ただし、ステーキング年率は一定ではなく、
ネットワークの状況などによって変動します
また、配当金やステーキング報酬を
受け取れたとしても、
資産価格そのものが大きく下落すれば、
最終的な評価額は減る可能性があります
そのため、今回の比較で重要なのは、
「どれが一番利回りが高いか」だけでなく、
価格変動を含めたトータルリターンで見ることです
この点を、次にもう少し詳しく見ていきます

配当利回りとステーキング利回りだけで選べない
ここまで見ると、
SOLのステーキング年率が高く、
魅力的に感じるかもしれません
2024年の利回りを比較すると、
今回の条件では次のようになります
| 投資先 | 2024年の利回り | 収益の種類 |
|---|---|---|
| JT | 約3.6% | 配当 |
| 三菱UFJ | 約4.2% | 配当 |
| ETH | 3.17% | ステーキング |
| SOL | 7.71% | ステーキング |
SOLの7.71%は、
4つの中で最も高い水準です
しかし、投資先を選ぶときに
利回りだけを見るのは危険です
今回のシミュレーションでも、
最終評価額を大きく左右したのは
配当やステーキング報酬だけではなく、
株価や仮想通貨価格の変動でした
高い利回りでも価格が下がれば利益は減る
例えば100万円を投資して、
年間8%の報酬を得られれば、
単純計算では約8万円の収益です
しかし、その間に投資した資産の価格が
大きく下落すれば、8万円の報酬を得ても
トータルではマイナスになる可能性があります
反対に利回りがそれほど高くなくても、
資産価格が大きく上昇すれば、
最終評価額は大きく増えることがあります
実際、2024年からの比較では、
SOLのステーキングによる上乗せは
約25万円ありました
一方、三菱UFJの配当金は
約14万円です
それでも最終評価額は、
- SOL:約147万円
- 三菱UFJ:約316万円
と大きな差がつきました
これは三菱UFJの株価上昇が
非常に大きかったためです
つまり、
利回りが高い
=最終的な利益も大きい
とは限りません
特にETHやSOLは、
株式以上に価格が大きく動くことがあります
ステーキング報酬だけを見るのではなく、
価格変動リスクも含めて考える必要があります
買ってはいけない高配当株とは?利回りだけで選ばない
これは高配当株でも同じです
配当利回りが高い銘柄を見ると、
「たくさん配当金をもらえるから
お得なのでは」と考えたくなります
しかし、配当利回りは一般に、
1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100
で計算されます
そのため株価が大きく下落すると、
配当金が変わっていなくても
配当利回りは高くなります
つまり高い配当利回りが、
必ずしも企業の好調さを
示しているわけではありません
業績悪化によって株価が下落していたり、
将来の減配が懸念されていたりする
場合もあります
高配当株を選ぶときには、
現在の配当利回りだけでなく、
- 業績や利益の推移
- 配当の継続性
- 配当性向
- 財務状況
- 減配の可能性
- 株価が下落している理由
なども確認することが重要です
仮想通貨のステーキングも同様で、
年率だけで判断するのではなく、
価格変動やネットワークの状況、
ステーキング条件なども
合わせて見る必要があります
高配当株でも仮想通貨でも、
利回りは投資判断の一つの材料にすぎません
今回の比較のように、価格変動と
配当やステーキング利回りの両方を見ることで、
実際の投資結果をより理解しやすくなります
私自身、これまでの投資では個別株や
仮想通貨などで大きな損失も経験しました
その失敗から学んだことについては、
こちらの記事で詳しく紹介しています
関連記事:投資歴8年半の私がやめた投資4つ|約160万円の損失から学んだこと
私はETHとSOLを実際にステーキングしている
今回ステーキングを比較したのは、
単にシミュレーションに興味があった
という理由だけではありません
私は2019年から仮想通貨への投資を続け、
現在はBTC、ETH、XRP、SOLの
4銘柄を保有しています
そのうちETHとSOLについては、
実際にステーキングを利用しています
私がステーキングを利用して感じるのは、
価格が上がるか下がるかとは別に、
保有数量が増えていく面白さです
例えば1ETHを保有し続けるだけでは、
価格が変動しても1ETHのままです
しかしステーキングを利用して報酬を得れば、
1ETHだった保有数量そのものが少しずつ
増えていきます
ステーキング報酬も価格変動の影響を受ける
ただし、ここにも注意点があります
報酬として受け取ったETHやSOLについても、
当然その後の価格変動の影響を受けます
例えば10万円相当の報酬を受け取っても、
その後価格が半分になれば円換算した価値も
大きく減少します
反対に報酬として受け取った仮想通貨が
その後何倍にも上昇すれば、報酬の価値も
大きく増える可能性があります
今回の2020年からのSOLシミュレーションが
まさにその極端な例です
実際のステーキング報酬や利用して
分かった注意点については、
こちらの記事で詳しく公開しています
関連記事:ETHとSOLのステーキングは儲かる?2024年からの報酬実績を公開

比較して感じたのは両方とも面白いということ
今回の記事は最初、
「高配当株と仮想通貨を対決させたら面白そうだ」
「どちらが増える結果になるのだろう」という
単純な発想からシミュレーションを始めました
ところが、実際に3期間を比較してみると、
私が一番面白いと感じたのは勝敗ではなく、
両者の特徴があまりにも違うことでした
2024年からの比較では高配当株が上回り、
過去5年間でも高配当株が上回りました
ところが、2020年からの比較になると、
ETHとSOLが桁違いの結果になります
どちらか一方だけを見て、こちらの方が
優れた投資先だと決める必要はないと
私は感じました
高配当株と仮想通貨は役割が違う
高配当株では企業が利益を上げながら、
配当金を継続してくれることが長期保有の
大きな魅力になります
一方、仮想通貨は価格変動が大きい反面、
成長した場合には大幅な価格上昇が
期待できる場合があります
さらにETHやSOLではステーキングによって、
保有する仮想通貨の数量も増やせます
■ 私が感じた両者の特徴
□ 高配当株
・配当金を現金で受け取れる
・企業の成長が株価上昇につながる
・仮想通貨より値動きは比較的小さい□ ETH・SOL
・ステーキング報酬を受け取れる
・保有する仮想通貨の数量が増える
・大幅な価格上昇の可能性がある
・一方で価格変動も非常に大きい
私ならどちらか一方に絞らない
今回の結果を見て私自身は、高配当株か
仮想通貨かを二者択一で考える必要は
ないと思いました
特徴が大きく違うからこそ、両方を保有する
という考え方も面白いと思います
ただし、仮想通貨は値動きが大きいため、
高配当株と同じ金額や比率で保有する
必要はありません
どの資産をどれくらい保有するかについては、
自分の資産状況やリスク許容度に合わせて
考える必要があります
私自身も現在は一つの投資先に集中せず、
新NISA、ウェルスナビ、仮想通貨、
株価指数CFDなどに分けて運用しています
それぞれの投資先にどんな役割を持たせて
いるのかについては、こちらの記事で
詳しく紹介しています
関連記事:私の投資ポートフォリオ公開|NISA・ロボアド・仮想通貨・CFD

まとめ|高配当株と仮想通貨は特徴が違うから面白い
今回はJTと三菱UFJの高配当株2銘柄と、
ETHとSOLの仮想通貨2銘柄について、
各100万円を投資した場合を比較しました
比較したのは2024年から約2年9か月、
過去5年間、2020年からの3期間です
■ 今回の比較で分かったこと
□ 高配当株は配当金を受け取れる
□ ETH・SOLはステーキングできる
□ 直近では高配当株が上回った
□ 過去5年間でも高配当株が上回った
□ 2020年からなら仮想通貨が逆転
□ 投資開始時期で結果は大きく変わる
□ 利回りだけでは投資結果は決まらない
□ 資産そのものの価格変動も重要
□ 高配当株と仮想通貨は特徴が違う
□ 両方を保有する考え方もある
今回特に印象的だったのは、配当利回りと
ステーキング利回りだけを比較しても、
最終的な投資結果は分からないことです
今回のシミュレーションでは、
価格・為替による評価額と
配当・ステーキングによる上乗せを
分けて比較しました
その結果、2024年からの比較では
高配当株が上回った一方、
2020年からではETHとSOLが
桁違いの結果になりました
最終的な資産額には配当金や報酬だけでなく、
投資した時期とその後の価格変動が
非常に大きく影響しています
そして私自身は今回比較してみたことで、
高配当株と仮想通貨はどちらか一方を
選ぶものではないと感じました
特徴が違いすぎるからこそ、
どちらか一方ではなく両方保有する方が面白い
というのが今回の私の感想です
もちろん、今回の結果は過去の値動きを使った
シミュレーションであり、同じ結果が今後も
続くことを示すものではありません
特に2020年からのETHとSOLについては、
当時から今回設定した利回りで
ステーキングできたと仮定しています
そのため、2020年からの結果は
実際の運用実績ではなく、
一定の条件を置いた参考値です
私自身も今後、一つの資産に集中するのではなく、
それぞれの特徴を理解しながら複数の投資先を
組み合わせて運用していく予定です
現在の仮想通貨4銘柄について、実際に
7年以上積み立てた結果はこちらです
関連記事:仮想通貨積立7年6か月の運用実績|元本294万円が552万円に
主な出典
- JT「株主還元方針・配当」
JTの1株当たり配当金・配当実績 - 三菱UFJフィナンシャル・グループ「配当情報」
三菱UFJの1株当たり配当金・配当実績 - CoinMarketCap Historical Snapshot
ETH・SOLの過去の価格データ - CoinGecko Ethereum Historical Data
ETHの過去の価格データ - CoinLore Solana Historical Data
SOLの過去の価格データ - Bitquery「Ethereum Staking Yield Has Halved Since 2021」
ETHの年別ステーキング利回り
※2021年5.26%、2022年4.48%、2023年4.35%、
2024年3.17%、2025年2.81%、2026年2.38% - StakeCake「Solanaステーカー収益」
SOLの年別ステーキング利回り
※2023年7.17%、2024年7.71%、2025年7.36%、2026年5.62% - 株価データ:96ut、トレーダーズ・ウェブ、株探
JT・三菱UFJの各比較開始日および2026年9月30日の終値
*注:2020~2022年のSOLは、出典から
年次ステーキング利回りを取得できないため、
年8%でステーキングできたと仮定しています
また2020年のETHは、2020年4月から
2021年と同じ年5.26%でステーキング
できたと仮定したシミュレーションです
