オルカンとS&P500どっち?2018年から積み立て中の先進国株式と比較

オルカン・S&P500・先進国株式の約8年間の積立実績を比較したイメージ図。世界地図と上昇グラフを背景に、3銘柄のリターン比較を表現したアイキャッチ画像。 NISA

新NISAで投資信託を選ぶとき、多くの人が迷うのが
オルカン(全世界株式)とS&P500のどちらを選ぶか
です

ネットやYouTubeなどでは
S&P500が圧倒的に強いと言われる一方で、
オルカンは分散投資の代表として人気があります

私自身は2018年から
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
を積み立てており、
新NISAでも積立投資を続けています

そこで今回は、

✓ 2018年10月~2026年8月まで
(約8年)
✓ 毎月10万円分を購入、積立
(元本合計950万円)

という同条件で、

  • オルカン
  • S&P500
  • 先進国株式(除く日本)

の約8年間の価格実データを使って評価額を計算し、
比較シミュレーションしてみました

※投資は自己責任と余剰資金でやりましょう

今回のシミュレーションの計算方法

今回の比較は、
2018年10月から2026年8月までの約8年間
を対象に、各投資信託へ毎月10万円定額を
積み立てたと仮定して計算しました

毎月の基準価額データをもとに、
毎月10万円で購入できる口数(数量)を積み上げ、
最終時点(2026年8月)の基準価額を掛けて
最終評価額を算出しています

計算式はシンプルで、

各時点の評価額 = 各時点までの購入数量の累計
         × 各時点の基準価額
最終評価額 = 最終時点までの購入数量の累計
       × 最終時点の基準価額

という計算です

なお、このシミュレーションでは、
信託報酬、売買手数料、税金などのコストは
考慮していません

実際の運用では、信託報酬などにより
評価額はわずかに変動しますが、
3銘柄を同じ条件で比較するため、
今回はコストを含めずに計算しています

この記事を読むと分かること

□ オルカン、S&P500、先進国株式に約8年
  積立した場合の実績シミュレーション比較
□ どの銘柄が一番資産を増やしたか
□ 私が2018年から先進国株式を
  積み立て続けている理由
□ 新NISAでどの銘柄を選ぶべきかの考え方

オルカン、S&P500、先進国株式の3銘柄を約8年間、元本約950万円で積み立てた実データを比較し、長期積立による資産形成を上向き矢印で表した図解

結論 3銘柄とも非常に優秀だった

最初に結論をお伝えすると、
3銘柄とも非常に優秀でした

約8年間の積立シミュレーション結果は
以下の通りです

銘柄評価額
S&P500約2,344万円
先進国株式(除く日本)約2,204万円
オルカン約2,177万円

元本950万円に対して、
どの銘柄も資産は2,000万円を超えました

S&P500が最も高いリターンでしたが、
先進国株式とオルカンも
大きく負けているわけではありません

特に私が積み立てている先進国株式は、
人気のオルカンを上回る結果になりました

オルカン・S&P500・先進国株式を2018年から2026年まで約8年間積み立てた評価額を比較した折れ線グラフ。S&P500が最も高いリターンとなり、先進国株式とオルカンが近い位置で推移していることを示している

出典:ヤフーファイナンス|投資信託|時系列
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)【0331418A】:基準価格・投資信託情報 – Yahoo!ファイナンス
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)【03311187】:時系列・推移 – Yahoo!ファイナンス
eMAXIS 先進国株式インデックス(除く日本)【0331509A】:基準価格・投資信託情報 – Yahoo!ファイナンス

実際に約8年間積み立てると資産は大きく増加する

今回のシミュレーション条件は次の通りです

□ 期間:2018年10月〜2026年8月(約8年)
□ 元本:950万円
□ 積立:毎月10万円(定額)
□ 評価:2026年8月時点

一時的な相場ではなく、
約8年間という長い期間で比較しているため、
長期積立の結果として参考になると思います

私自身も2018年から積立投資を続けており、
短期売買ではなく「長く続ける投資」を
前提にしています

積立投資で大切なのは、
どの銘柄を選ぶか以上に 長く続けること です

実際に約8年間積み立てた場合の
シミュレーション結果を見ると、
その重要性を改めて実感しました

新NISAで積立金額をどう決めるか
迷っている人はこちらも参考になります
参考記事:新NISAはいくら積み立てるべき?積立金額の決め方をシミュレーション付きで解説

実は3銘柄の中身はかなり似ている

オルカン、S&P500、先進国株式は
別の投資信託ですが、
実は中身を見るとかなり似ています

2026年時点のおおよその米国株比率は
次のようになります

オルカン・S&P500・先進国株式の米国株比率を円グラフで比較した図。オルカンは米国約6割、S&P500は米国100%、先進国株式は米国約7割で、3銘柄とも米国株の影響が大きく値動きが似やすいことを示している
銘柄米国株比率(目安)
オルカン約63%
S&P500100%
先進国株式約76%

※2026年8月調査時点

出典:
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS(イーマクシス)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS(イーマクシス)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本) | eMAXIS(イーマクシス)

つまり、どの銘柄も米国株が中心です

そのため、長期で見ると
3銘柄の値動きはかなり似やすくなります

「オルカンかS&P500か」
という議論がよくありますが、実際には両方とも

  • NVIDIA
  • Apple
  • Microsoft
  • Amazon

などの米国企業の影響を大きく受けています

先進国株式も同様で、米国の比率が高いため、
S&P500とかなり近い動きをします

だからこそ、今回の約8年間の結果でも

  1. S&P500:約2,344万円
  2. 先進国株式(除く日本):約2,204万円
  3. オルカン:約2,177万円

というように、
順位は違っても大きな差にはなりませんでした

1位のS&P500と3位のオルカンの差は167万円で、
約8年間・元本950万円という条件を考えると、
想像以上に差は小さいと感じました

組入上位企業を見ると違いが分かる

実際に組入上位企業を見ると、
3銘柄の共通点がよく分かります

順位オルカンS&P500先進国株式
1NVIDIANVIDIANVIDIA
2AppleAppleApple
3MicrosoftMicrosoftMicrosoft
4AmazonAmazonAmazon
5AlphabetAlphabetAlphabet

出典:
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS(イーマクシス)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS(イーマクシス)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(除く日本) | eMAXIS(イーマクシス)

上位企業はほとんど同じで、
1位から5位まで全く同じでした

つまり、
「オルカンだから全く違う世界に投資している」
「先進国株式だからS&P500とは別物」
というわけではありません

違いが出るのは、
米国以外の国をどれくらい含むかです

オルカンは日本、ヨーロッパ、新興国まで
含むため、最も分散されています

先進国株式は新興国を含まない分、
オルカンより米国比率が高くなります

S&P500は米国のみなので、
最も集中投資になります

だからこそ、長期ではS&P500が
最も高いリターンになりやすい一方で、
オルカンは地域分散の安心感がある
という違いがあります

私が2018年から先進国株式を積み立てている理由

私は2018年から約8年間、
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
を積み立てています

当時は現在ほどオルカンが一般的ではなく、
長期で安定して資産形成をしたいと考えた結果、
先進国株式を選びました

選んだ理由はシンプルです

✓ 米国を中心に先進国へ分散投資できる
✓ 信託報酬が低く、長期保有に向いている
✓ インデックス投資の王道商品だった

今回の積立シミュレーション結果でも、
資産は 2,204万円 になりました

S&P500にはわずかに及びませんでしたが、
人気のオルカンを上回る結果です

私自身、この結果を見て改めて感じたのは
「王道商品を長く続けることの強さ」 でした

新NISAでは新しい商品や話題のテーマに
目が向きがちですが、長期では低コストの
インデックスファンドが非常に強いことを
実感しています

2018年から先進国株式を積み立て始め、長期・積立・分散投資を続けた結果を示す図解。2018年の積立開始から2026年までの約8年間で、オルカンやS&P500と比較しても納得できる運用実績になったことを表現している

先進国株式はオルカンとS&P500の中間のような存在

3銘柄をイメージすると、
先進国株式はちょうど中間に位置します

銘柄特徴
オルカン世界中(先進国+新興国)
に分散
先進国株式先進国のみ
(新興国を含まない)
S&P500米国のみ

オルカンより米国比率が高く、
S&P500よりは分散されている

そのため、リターンもリスクも
中間的な位置づけになる商品です

「S&P500ほど米国に集中したくない」
「でもオルカンより少しリターンも期待したい」

という人には、先進国株式は
今でも十分有力な選択肢だと思います
参考記事:新NISAで何を買えばいい?初心者向けおすすめ商品を解説

今回の約8年間積立シミュレーションの結果でも、
先進国株式は、オルカンとS&P500の
中間に近いリターンとなっており、
商品の特徴がそのまま結果にも表れていました

新NISAならどれを選ぶべきか

約8年間の結果を見ると、
S&P500が最も高いリターンでした

しかし、それだけで
S&P500一択とは言えません

選び方は考え方次第です

新NISAで選べる代表的な投資信託であるオルカン・先進国株式・S&P500を比較した図解。オルカンは分散重視、先進国株式はバランス型、S&P500はリターン重視という特徴を横並びで分かりやすく示している

分散重視ならオルカン

世界中に投資できる安心感があります

将来どの国が成長するか分からないと
考える人には向いています

バランス重視なら先進国株式

米国を中心に先進国へ分散でき、
リターンと安定性のバランスが取りやすい
商品です

リターン重視ならS&P500

米国経済の成長を最も取り込みやすく、
過去の実績では最も高いリターンになりました

私自身は2018年から
先進国株式を積み立てていますが、
もし今から新NISAを始めるなら

オルカン、S&P500、先進国株式のどれを選んでも
大きく外す可能性は低い と考えられます

重要なのは、選んだあとに
長く積み立て続けること です

私自身は旧つみたてNISA開始の2018年から
2026年現在まで先進国株式を積み立てていますが、
現在は 新NISAの成長投資枠でS&P500にも積立投資
しています

実際に運用してみると、S&P500は
値動きの力強さを実感しやすい一方で、
下落局面でも積み立てを続けることの
重要性を強く感じます

運用実績は、こちらの記事で公開しています
参考記事:新NISA成長投資枠の運用実績公開|S&P500など3銘柄を2年積立した結果

新NISAなら3銘柄すべてに分散投資する方法もある

「結局どれを選べばいいか決められない」

そう感じる人も多いと思います

実は、新NISAでは
積立投資枠と成長投資枠を組み合わせて
3銘柄すべてに分散投資することも可能 です

例えば、こんな配分もできます

銘柄配分例
積立投資枠オルカン40%
積立投資枠先進国株式30%
成長投資枠S&P50030%

オルカンで世界全体に分散しつつ、
先進国株式で先進国の比率を高め、
S&P500で米国の成長をより積極的に取り込む
という考え方です

もちろん、
3銘柄とも米国株の比率が高いため、
分散効果はそれほど大きくありません

そのため、初心者であれば
オルカン1本
または S&P5001本 でも十分だと思います

一方で「オルカンだけでは物足りない」
「S&P500だけに集中するのは少し不安」
という人には、3銘柄を組み合わせる方法も
有力な選択肢になります
関連記事:新NISAで何を買えばいい?初心者向けおすすめ商品を解説

約8年間積立シミュレーションで分かったこと

オルカン・先進国株式・S&P500の3つを横並びで比較し、すべて上向き矢印で成長を示した図解。約8年積立と長期・積立・分散投資の重要性を分かりやすく表現している

今回の比較で一番印象的だったのは、
3銘柄とも十分すぎるほど優秀だった
ということです

S&P500が最も高いリターンでしたが、
先進国株式もオルカンも大きく劣っている
わけではありませんでした

実際、私が2018年から積み立てている
先進国株式の積立シミュレーションは、
人気のオルカンを上回る結果になりました

もちろん、将来も同じ結果になるとは限りません

しかし、約8年間という長期で見ると、
どれを選ぶか以上に、
途中でやめずに積み立て続けることが大きい
のだろうと強く感じます

投資を始めると、特に初心者の頃は
「もっと良い商品があるのでは?」
と何度も思います

私も何度も他の商品が気になりました

それでも積み立てを続けた結果、
資産は大きく増えました

だから、新NISAで迷っている人に伝えたいのは、
完璧な1本を探すより、
納得できる1本を長く持つことです

シミュレーションではなく、
私自身が実際に新NISA開始の2024年から
先進国株式を積立投資枠で満額積み立てている
運用実績をこちらの記事で公開しています
参考記事:新NISAで月10万円積立した結果|2年半の運用実績公開【2026年7月版】

旧つみたてNISAでも先進国株式を2018年から
2023年までフル期間、年間40万円の満額
積み立てた結果をこちらで公開しています
参考記事:つみたてNISAを6年間続けた結果|240万円が727万円になった運用実績を公開

まとめ

今回の比較で分かったことをまとめます

□ 約8年間の価格実データを用いた
  積立シミュレーションの結果は、
  S&P500が最も高いリターンだった
□ 先進国株式(除く日本)は
  オルカンを上回る結果になった
□ 3銘柄とも、元本950万円が
  評価額2,000万円超になる
  非常に優秀な結果となった
□ 実は3銘柄とも米国株の比率が高く、
 構成の中身は意外と似ている
□ 新NISAでは3銘柄すべてに
  分散投資することも可能
□ 一番重要なのは、一度選んだら
 長く積み立て続けること

私は2018年から先進国株式を積み立てていますが、
この約8年間で実感したのは、
長期・積立・分散投資はやはり強いということです

オルカンでも、S&P500でも、先進国株式でも、
自分が納得して続けられる商品を選ぶことが、
資産形成では何より重要だと思います

次回予告

今回は、

  • オルカン
  • S&P500
  • 先進国株式(除く日本)

という新NISAの人気銘柄を比較しました

実は、約8年間のシミュレーションでは
AIインデックス日経平均
非常に興味深い結果になっています

特にAIインデックスは、数年間
ほとんど伸びない期間があったにもかかわらず、
終盤の急上昇によって驚くほど高いリターンになりました

これは、ドルコスト平均法(積立投資)の特徴
がよく表れた結果だと感じています

次回は、1年間の年利第1位(2026年8月時点)の
AIインデックスや第3位の日経平均についても
約8年間の実データで比較シミュレーションし、
年利上位の投資信託は本当に強いのか、
実際、どれくらい強いのか
等を検証します

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