新NISAで暴落したらどうする?売るべきか続けるべきかを経験ベースで解説

NISA

新NISAで投資を始めた直後に
相場が暴落したら不安になります

「このまま続けて大丈夫?」
「今のうちに売った方がいい?」
「積立を止めるべき?」

私自身も2018年から投資を続ける中で
コロナショックなどの急落を
何度も経験してきました

ウェルスナビでは運用開始当初に
100万円ずつ4回、合計400万円を
比較的短期間で投資したあと
相場が下落した経験もあります

旧つみたてNISAでも2018年から
6年間積立投資を続けました

そこでこの記事では一般論だけでなく
実際に暴落を経験してきた立場から
「暴落したらどうするか」を考えます

【この記事を読むと分かること】

✓ 新NISAで暴落したときの基本的な考え方
✓ 10~50%下落すると資産はいくら減るか
✓ 過去の暴落で実際に何が起きたか
✓ 私が暴落時にも投資を続けた結果
✓ 暴落時にやること・避けたいこと
✓ 売却や積立停止を検討するケース

新NISAで暴落したときは慌てて売らず、余剰資金で積立投資を続けながら冷静に判断する考え方を示した図解

新NISAで暴落したらどうする?まず結論

長期・積立を前提に購入した商品なら
暴落したという理由だけで慌てて売らない
のが私の基本方針です

そして生活に必要な資金とは別の
余剰資金で積み立てているのであれば
積立もそのまま継続します

金融庁も資産形成において
長期・積立・分散投資が
有効な選択肢の一つとしています

積立投資では価格が高いときは少なく
安いときは多く購入することで
高値づかみのリスクを軽減する効果が
期待できると説明されています

出典:金融庁|長期・積立・分散投資の考え方

ただし、
「暴落しても絶対に売ってはいけない」
という意味ではありません

生活資金が必要になった場合や
投資した商品の前提が崩れた場合など
売却を検討すべきケースもあります

この記事では、その判断基準まで
後半で詳しく紹介します

暴落時の行動を考えるうえでは
積立投資と一括投資の違いを
理解しておくことも重要です

同じ240万円を20年間運用した場合を
比較したシミュレーションはこちらです
参考記事:新NISAは積立と一括投資どっちが得?約855万円差のシミュレーションで完全比較

新NISAの評価額300万円が10%から50%暴落した場合の評価額と減少額を比較し、30%下落では210万円になることを示した図解

新NISAで暴落すると資産はいくら減る?

「30%暴落」と聞くだけでは
実際の損失額をイメージしにくいものです

そこで新NISAの評価額が300万円のときに
10~50%下落したと仮定してみます

下落率暴落後の評価額減少額
10%270万円30万円
20%240万円60万円
30%210万円90万円
40%180万円120万円
50%150万円150万円

※単純化したシミュレーションで実際の
値動きを予測するものではありません

30%下落しただけでも
300万円が210万円になります

50%なら150万円です

実際にこの画面を証券口座で見れば
「今すぐ売った方がいいのでは」と
考えてしまうのも不思議ではありません

だからこそ暴落が起きてからではなく
暴落する前に自分がどこまでの下落に
耐えられるか考えておくこと
が重要です

暴落すると生活が苦しくなるほど
投資している場合は、
投資額そのものを見直す必要があります

投資を優先するあまり生活が苦しくなる
いわゆる「NISA貧乏」については
こちらで詳しく解説しています
参考記事:NISA貧乏は本当か|投資しているのに苦しい人の正体と対策

S&P500の過去の主な暴落について、ITバブル崩壊約49%、リーマンショック約57%、コロナショック約34%、2022年の株価下落約25%の下落率と高値回復までの期間を比較した図解

過去の暴落では実際にどれくらい下がった?

株式市場では過去にも
大きな下落が何度も発生しています

比較しやすいように
ここではS&P500を例に見てみます

ITバブル崩壊では約49%、
リーマンショックでは約57%、
コロナショックでは約34%、
2022年の下落でも約25%下落しました

また、暴落前の高値を回復するまでの期間も
約6か月で済んだコロナショックから
数年を要したケースまで大きく異なります

コロナショックでは約34%下落

2020年のコロナショックでは
S&P500は2月19日の高値から
3月23日までに約33.8%下落しました

ところが、その後は急速に回復し
8月18日には2月の高値を更新しています

わずか半年ほどの間に
史上最高値→約34%下落→最高値更新
という激しい値動きが起きました

出典:S&P Dow Jones Indices|2020年のS&P500の値動き

暴落からの回復期間は毎回違う

ここで注意したいのは
コロナショックが短期間で回復したから
次の暴落もすぐ回復するとは限らないことです

金融庁の資料でも
国内外の株式・債券へ分散しながら
積立投資した過去の実績では
保有期間5年の場合
元本割れしたケースがあります

一方、同資料の20年保有では
運用成果のばらつきが小さくなっています

ただし、これは過去のデータであり
将来の利益を保証するものではありません

出典:金融庁|長期投資の効果について学ぼう

つまり、
「5年待てば必ず回復する」
ではなく、
長期投資なら短期的な暴落を
乗り越えられる時間を確保しやすい

と考える方が適切です

長期積立した場合に資産が
どのように増える可能性があるかは
こちらでもシミュレーションしています
参考記事:新NISAで月3万円積立したら20年後いくら?利回り別シミュレーション

ウェルスナビで短期間に合計400万円を投資した後の下落と、旧つみたてNISAでコロナショックを経験しながら6年間積立を続けた実体験を示した図解

私も投資後の下落を何度も経験した

ここからは私自身の経験です

私は2018年から旧つみたてNISAや
ウェルスナビなどで投資を続けています

その間にはコロナショックをはじめ
相場が大きく下落する局面が
何度もありました

ウェルスナビでは400万円投資後に下落

ウェルスナビを始めた当初は
100万円ずつ4回に分けて
比較的短期間で合計400万円を投資しました

厳密には400万円を一度に
投資したわけではありませんが
短期間でまとまった資金を
市場に入れた形です

その後、相場が下落しました

まとまった金額を投資した直後なので
評価額が下がるインパクトも大きく
もちろん気分の良いものではありません

それでも私は売却せず
その後は定額積立を続けました

短期的な下落で投資方針そのものを
変えなかったことが
現在の長期運用につながっています

ウェルスナビに1000万円以上を投資した
現在までの運用結果はこちらで
すべて公開しています
参考記事:ウェルスナビに1,000万円投資した結果|8年間のリアルな運用実績を公開

旧つみたてNISAも6年間継続

旧つみたてNISAは2018年から
2023年まで6年間続けました

この期間にも相場はずっと
右肩上がりだったわけではありません

それでも暴落を理由に積立を止めず
同じ方針で続けました

その実際の運用結果はこちらです
参考記事:つみたてNISAを6年間続けた結果|240万円が727万円になった運用実績を公開

こうした経験から私が学んだのは、
暴落を予測して逃げることより
暴落しても続けられる金額で
投資しておく方が自分には合っている

ということでした

新NISAで暴落したときに、積立を続ける、余剰資金と投資計画を確認する、値動きを見すぎないという3つの行動を示した図解

新NISAで暴落したときにやること3つ

① 積立を機械的に続ける

生活資金に問題がなく
長期投資という前提も変わっていなければ
私は基本的に積立を続けます

定額積立では価格が下がると
同じ投資額でも多くの口数を
購入できるようになります

金融庁も積立投資について
高いときには少なく
安いときには多く購入することで
平均購入単価を抑える効果が
期待できると説明しています

出典:金融庁|長期・積立・分散投資の考え方

ただし、
暴落時に積み立てれば
必ず儲かるわけではありません

その後さらに下落する可能性もあります

重要なのは底値を当てることではなく
長期間続けられる投資額にしておくことです

月1万円でも積立を続ける意味があるのか
気になる方はこちらも参考にしてください
参考記事:新NISAは月1万円でも意味ある?20年後のリアルな結果と結論【2026年版】

② 余剰資金と投資計画を確認する

暴落すると
「安くなったからもっと買おう」
と考える人もいると思います

私も安値で購入できること自体は
長期投資ではメリットになり得ると
考えています

ただし、暴落したという理由だけで
生活資金まで投入するのは避けます

追加投資するなら

✓ 生活防衛資金を確保している
✓ 数年以内に使う予定のお金ではない
✓ さらに下落しても保有を続けられる
✓ 当初の投資計画から大きく外れない

この条件を確認します

新NISAでは現在、
つみたて投資枠が年間120万円
成長投資枠が年間240万円で
年間最大360万円まで投資できます

非課税保有限度額は合計1,800万円です

なお、成長投資枠については
1,200万円が上限となっています

出典:NISAを知る:NISA特設ウェブサイト:金融庁

NISAの投資上限については
こちらでも詳しく解説しています
参考記事:【2026年版】新NISAの非課税枠1800万円と旧つみたてNISAの違い

③ 値動きを見すぎない

暴落時に証券アプリを
何度も開きたくなる気持ちは分かります

しかし長期投資なのに
数時間・1日単位の値動きを見続けても
投資判断に役立つとは限りません

私は

✓ 積立設定はそのままにする
✓ 暴落した原因は確認する
✓ 長期の投資目的を再確認する
✓ 投資以外のことにも時間を使う
✓ 値動きを気にしすぎない

という対応を基本にしています

ここで重要なのは
ニュースを完全に見ないことではありません

保有商品の前提を変えるような出来事が
起きていないかは確認します

一方でSNSの短期的な悲観論だけで
長期の投資方針を変えないようにしています

暴落するとNISAそのものを
やめたくなる人もいると思います

その場合の判断基準はこちらです
参考記事:NISAをやめたいと思ったら読む記事|売るべきか続けるべきかの判断基準

新NISAの暴落時に避けたい行動として、恐怖だけで全部売却する、反射的に積立を停止する、SNSの極端な意見だけで判断するという3つのNG行動を示した図解

新NISAの暴落時に避けたい3つの行動

① 恐怖だけを理由に全部売却する

価格が急落すると
「これ以上下がる前に売ろう」
と考えたくなります

しかし、含み損になっている状態で
売却すれば、その損失は確定します

さらに難しいのが、その後の買い戻しです

下落時に売ったあと
いつ買い戻せばいいのかを
もう一度判断しなければなりません

2020年のS&P500のように
約34%下落したあと
数カ月で最高値を更新するケースもあります

売却するなら
「怖いから」ではなく
売却する理由を説明できるか

を一度考えるようにします

② 反射的に積立を停止する

積立投資をしている場合
価格が下がった時期は
同じ金額で多く購入できます

そのため生活資金に問題がないのに
「値下がりしたから」という理由だけで
積立を止めてしまうと
安い時期の購入機会も失います

ただし収入減などによって
家計に余裕がなくなった場合は別です

投資より生活を優先して
積立額を減らす・停止する判断も必要です

③ SNSの極端な意見だけで判断する

暴落時にはSNSなどで

✓ まだまだ暴落する
✓ 今すぐ逃げるべき
✓ 絶好の買い場
✓ 全財産を投入すべき

といった正反対の意見が
大量に出てきます

しかし、他人と自分では

✓ 投資目的も
✓ 投資期間も
✓ 保有商品も
✓ 資産額も

違います

短期投資家の判断を
そのまま長期積立投資に
当てはめる必要もありません

そもそも投資自体が自分に合うのか
迷っている方はこちらも参考にしてください
参考記事:投資はやめたほうがいい?結論→こういう人はやるべきではない

新NISAの暴落時に、生活資金が必要な場合や投資継続が難しい場合など、売却や積立停止を検討するケースを示した判断フロー図解

暴落時でも売却や積立停止を検討するケース

「暴落時は売らない」というルールを
絶対視する必要もありません

私なら次のような場合には
投資方針そのものを見直します

① 生活資金が必要になった

投資は余剰資金で行うのが基本です

しかし人生では
予想外の支出も発生します

収入が減ったり
大きな支出が必要になったりして
生活資金が不足するのであれば
投資より生活を優先します

そうなった場合は

✓ 積立額を減らす
✓ 積立を一時停止する
✓ 必要な分だけ売却する

といった選択肢があります

私自身も急遽、高額な医療費や
税金の支払いが必要になったために、
資産の一部を売却して現金化した経験があります

だからこそ私は
暴落が起きてから考えるのではなく
最初から無理のない金額で
投資することが重要だと考えています

具体的には、余剰資金で投資をしてもなお、
いくらかの余剰資金が残る状態にしておきます

新NISAをいくらから始めるか
迷っている方はこちらで解説しています
参考記事:新NISAはいくらから始める?月1000円でもOK|無理のない決め方を解説

② 投資した理由そのものが崩れた

これは特に個別株や
テーマ型の商品で重要です

単に価格が下がっただけなのか

それとも、
購入したときに想定していた
投資の前提そのものが崩れたのか

を分けて考えます

私は積立投資については
短期的な値動きだけで判断せず
長期で検証する方針を取っています

一方、商品そのものを選んだ理由が
なくなったのであれば
保有を続ける理由も再検討します

私が新NISAの成長投資枠で
どんな商品を選んできたかはこちらです
参考記事:新NISA成長投資枠の運用実績公開|S&P500など3銘柄を2年積立した結果

③ 自分のリスク許容度を超えていた

300万円が210万円になっても
投資を続けられる人もいれば、
10%下落しただけでも
眠れなくなる人もいます

これはどちらが正しいという話ではなく
取れるリスクが違うということです

実際に暴落して初めて
「自分にはこの投資額は大きすぎた」
と気づくこともあります

その場合は相場予想ではなく
今後も継続できる資産配分へ
見直すことを考えます

ただし暴落の真っただ中では
冷静な判断が難しくなることもあります

損失を抱えたときの心理については
こちらでも詳しく解説しています
参考記事:損切りできない人の特徴とは?初心者がハマる心理と対処法を解説

新NISAの暴落に備えて、生活費まで投資しない、数年以内に使うお金を投資しない、30%下落しても続けられるか確認する、商品を買った理由を明確にするという4つの準備を示した図解

暴落する前に新NISAで準備しておきたいこと

暴落がいつ起きるのかを
正確に予測することはできません

それなら暴落を当てることより
暴落しても続けられる状態を
先に作っておく
方が現実的です

私なら次の4つを確認します

  1. 生活費まで投資していないか
  2. 数年以内に使うお金ではないか
  3. 30%程度下落しても続けられるか
  4. なぜその商品を買ったか説明できるか

例えば、300万円が30%下落すれば210万円です

この状態を想像して、
「それでも積立を続けられる」
と思える金額までにしておけば
実際の暴落時にも冷静に対応しやすくなります

新NISAでは非課税保有期間が無期限なので
短期的な値動きだけで
売却期限を決める必要はありません

長期投資を最後にどう現金化するのかまで
先に考えておくと
投資の目的も明確になります

参考記事:旧つみたてNISA240万円が727万円に|私が考える出口戦略と売却方法

新NISAの暴落時は慌てて売らず、積立継続と長期投資を基本に、生活防衛資金や無理のない投資額を準備する重要性をまとめた図解

まとめ|新NISAで暴落しても慌てて判断しない

この記事では
新NISAで暴落したときに
どうするかを紹介しました

【この記事のまとめ】

✓ 長期投資をしているなら
 暴落だけを理由に慌てて売らない
✓ 300万円が30%下落すると210万円になる
✓ 過去にも30%を超える急落は起きている
✓ 私自身も投資後の下落を経験してきた
✓ 余剰資金なら積立継続を基本にする
✓ 暴落時の追加投資は資金余力を確認する
✓ 生活資金が必要なら
 積立停止や売却も検討する
✓ 商品を買った前提が崩れた場合も見直す
✓ 暴落前に、自分のリスク許容度を
 確認しておく

私自身、2018年から投資を続ける中で
何度か大きな下落を経験しました

それでも短期的な値動きだけで
長期投資の方針を変えず
積立を続けてきました

その経験から感じるのは、
暴落しない商品を探すことより
暴落しても続けられる投資額と
投資方法を選ぶことが大切

ということです

実際に暴落を経験しながら
投資を続けた結果、
資産がどう変化したのかはこちらです
参考記事:総資産公開|積立投資7年でいくらになった?NISA・ロボアド・仮想通貨・CFD

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